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2024年06月06日 リリース
株式会社鴻池組（本社 大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己）は兵庫県美方郡香美町小代区（おじろく）において、この度2024年5月から新たに小長辿発電所の営業運転を開始しました。
 開所式の様子 |
取り組みの背景
在阪の建設会社である弊社は近畿地方に加えて山陰地方においても古くから建設業を営んできました。本発電事業は、その山陰地方に位置する兵庫県北部の香美町で、脱炭素社会実現への貢献として再生可能エネルギー事業を推進してきた弊社が、小水力発電による地域活性化を目指して活動されていた香美里山再生協議会様からの誘致を契機として取り組んできた事業です。
鴻池組の再生可能エネルギー事業における小長辿（こながたわ）発電所の位置づけ
鴻池組におけるSDGs目標達成への取り組みをまとめた
「KONOIKE Next Vision for SDGs」(https://www.konoike.co.jp/sustainability/sdgs.html)に掲げた目標のうち、「2030年までに事業で使用する電力の80%を再生可能エネルギーで発電・調達」を達成するための取り組みの一環です。小長辿発電所の運営・運転を通じて、持続可能な社会実現への貢献を果たしてまいります。
本発電所は、現地踏査からルート選定・計画・設計まで、一連のプロセスに鴻池組が一貫して携わった初の水路式小水力発電所です。最大出力は199.9kW、年間約1,000,000kWh (一般家庭250世帯分)の発電を予定しています。
運開までの経緯・沿革
香美里山再生協議会様より検討依頼を受けて、2019年に現地調査を開始、流況観測や地元協議の結果から事業性検討を実施し、発電事業として取り組むこととなりました。
| 2019年 4月 | 香美里山再生協議会から検討依頼 |
| 2020年 4月 | 流況観測を開始 |
| 2022年 11月 | 着工 |
| 2024年 5月 | 運転開始 |
【工事内容】
・取水堰
・導水路
・沈砂池、ヘッドタンク
・水圧管路(VU管、PE管、鋼管)
・発電所
・放水路(VU管)
【小長辿発電所諸元】
・水系河川名 ：矢田川水系桂川
・位置 ：兵庫県美方郡香美町小代区久須部
・発電形式 ：水路式
・水車型式 ：縦軸ペルトン水車
・最大出力 ：199.9ｋW
・発電使用水量：0.115㎥/s
・最大有効落差：208.7ｍ
・水路延長 ：2,003ｍ