

お客様との信頼関係を築き、維持発展させる“CR活動”を推進しています。CR活動は、企業理念の三つの礎である「信頼」「貢献」「繁栄」を実践する鴻池組の行動指針であり、この活動を通じて社会からの信頼を築き上げ、「お客様に選ばれる会社」となることを目指しています。※CR(Customer Relations):お客様との信頼関係

支配人 橋本 ゆき子様

所長 中嶋 秀和様
工事担当課長 佐藤 健太様

脇坂 健一郎様
星名 大介様

田中 秀仁様

鈴木 由彦様

西谷 俊二様


株式会社グランビスタ ホテル&リゾートが運営する「神戸須磨シーワールド」とオフィシャルホテル「神戸須磨シーワールドホテル」は、須磨海浜公園(兵庫県神戸市)内に2024年開業。
白砂青松で名高い須磨海岸は、関西有数の海のリゾート地として発展してきました。その先駆けとなったのが、住友家15代当主住友友純が設けた須磨別邸(設計:野口孫市)です。のちに鴻池組も邸内建物新築工事に関わりました。戦後、須磨別邸は神戸市に寄贈され、海水浴場や須磨水族館、ヨットハーバーなどが立ち並び、多くの人々に愛されてきました。そして2019年に再整備方針が決定。グランビスタ ホテル&リゾートが参加する「神戸須磨 Parks + Resorts共同事業体」が2022年から建設工事に着手しました。神戸市立須磨海浜水族園の建て替えを始め、約14万㎡に及ぶ園内全体を再整備する一連の工事は、神戸須磨シーワールドと神戸須磨シーワールドホテルが2024年6月に開業したことで、完了しました。
このビッグプロジェクトにおいて、グランビスタ ホテル&リゾートはホテルを手掛け、鴻池組はホテル建設、および、隣接駐車場の建設工事に携わりました。本工事におけるお客様と鴻池組社員の関わりについてご紹介します。






西湘バイパス・西湘パーキングエリア(下り線/神奈川県小田原市国府津)は、相模湾に面した風光明媚な休憩施設で多くのドライバーが利用します。一方、海岸に面する地形から、波浪や高波による被害をたびたび受けており、これまでにも災害復旧工事が実施されてきました。そうした中、2019年の台風19号の高波により、パーキングエリアに甚大な被害が発生しました。応急復旧後に仮営業を行っていましたが、防災機能を抜本的に強化するため、災害復旧工事を行いました。2020年7月より設計を含めた工事に着手し、2023年4月29日にリニューアルオープンしています。











鴻池組さんとはこのたびの新社屋工事で初めてお仕事をしました。まず驚いたのが竣工に向けたスケジュール管理の精密さです。建築業界は納期管理に厳しいと聞いてはいました。とはいえ丸2年の新社屋プロジェクトで、ちょっと遅れが出る場面って必ずあります。それをどこで吸収してどう全体をおさめていくかという想定がきちっとできている。何度もすごい!と思う場面がありました。
また、私は情報インフラ周りの施設設備を整備するにあたって、社員にとって便利で使いやすい電気通信機器の配置や情報システムのあり方を考える担当だったのですが、工期も残り少なくなっているのに電源の位置決めが遅れた時は冷や汗をかきました。コンクリートの仕上げや塗装の関係で全体が遅れかねないのに、決められないのです。鴻池組さんに相談したところ、検討を重ねたすえ「この方法・順番で進めればいけますよ」と解決の方策を出してくださって本当に助かりました。

新社屋プロジェクトの記録・保存や情報発信という観点からも、現場の皆さんとお仕事をする場面が多くありました。工期中は近くの別館に本社機能を仮移転していたのですが、解体が始まり社屋がどんどん建ち上がっていく中で、工程に応じて様々な重機や資材が入れ替わり立ち替わりやってくる。ものづくり企業の社員としては、そのプロセス自体が実にワクワクするものでした。よく現場をのぞきに行ってましたし、タイムラプスカメラで記録できないかと相談したこともあります。鴻池組の皆さんはいつも私からの相談に丁寧に対応してくれました。タイムラプスも安全に設置できる場所や画像が撮りやすい角度などを一生懸命考えてくださって、いい記録を残すことができました。

鴻池組さんのよさは、諦めないところにもありますね。建築って私たち施主の希望や設計者が思い描いた理想の建物を、現実の工法や材料を使って具現化していくところがすごいわけです。けれど、その中には費用や材料、工法などを巡って、とても難しい判断を迫られることがあるんじゃないでしょうか。新社屋でいえば、あの「環縫い」を現実にするのがどれほど大変か。とくに金属材料が高騰する中での建設になりましたので、デザイン性や費用、強度や安全性、施工難易度などのバランスをとるのはとても難しい。しかし鴻池組の皆さんは「環縫い」を諦めず、一生懸命に実現する方策を考えてくれました。仕上がった時はとても嬉しかったですし、今も社員に愛されるデザインとなっています。
また、私たちが図面や現場を見る中でちょっと気になって何となく口にしたことを、鴻池組の方は軽く考えない。忘れないし、考えることを
諦めないんですよ。しばらくして、「壁にくぼみを設けられると確認できました」「あの備品が入るようギリギリまで高くしました」といった対応
結果をご報告いただき、驚くことが何度もありました。


今回の工事を通じて鴻池組に抱いた印象は、コーポレート・スローガンとして掲げられている「まじめにまっすぐ」をまさに体現している企業だということです。
現地視察の折、コンクリート打設後に散水し、ポリフィルムで覆われているところを目にし、素人である私などは「乾燥しにくくなるのでは」と思いましたが、設計事務所の方から湿潤養生という、コンクリートのひび割れを防ぐ方法であることを教わり『コンクリートひとつとっても、施工には細やかな配慮が必要なんだ』と感心しました。
同様に製造エリアの床に塗られた樹脂塗料について、私たちから見れば十分綺麗に見えるのに、「皺が入っている」ということでやり直しをされていたこともあり、そうした工事の進め方を見るにつけ、良い意味で泥臭く、顧客目線を徹底されていることを痛感いたしました。
また、工事品質とは関係ない話かもしれませんが、当社の代表が鴻池組職員の挨拶の仕方に「マニュアル化したものではなく、体に染みついているもの」といたく感心し、どのような教育を行っているのか、鴻池組へ確認に行くよう指示されたこともありました。このようなことにも「まじめに、まっすぐ」が貫かれているという印象を持っています。
「顧客の立場に立って」「顧客目線で」、ビジネスの世界でよく出てくるフレーズではありますが、それを実践することは容易ではありません。しかし、今回の工事を通じて鴻池組は、基本的にNOとは言わず、解決策を考え、そして提案していただけました。

製造エリアのむき出しの鉄骨に電源ソケットの設置は良くないと伝えると、すでに完成の状態であったにもかかわらず、化粧パネルで覆っていただけました。協力会社への説明、手配、段取り等を想像すると、現場の大久保所長や泉田さん、米倉さんのご苦労は察するに余りがあり、大変感謝しております。
また、当初の建築代金を超過しないよう、一貫して代替品の提案等に努めていただき、「設計指定品に決めていればよいのに…」と発注者の立場でありながら感じたことすらあります。
「信頼」という字は、信じて頼ると書きますが、こうした鴻池組の仕事ぶりを見ていると、否応なしに頼ってしまうことが多々ありました。


鴻池組さんとのお付き合いは決して古いわけではありません。しかし気がつけば、お願いする工事が増えて「何でも相談できる鴻池組」という存在になっていました。
とはいえ、鴻池組さんにだけ声をかけているわけではなく、当社ではすべての案件を入札にかけています。どんなにお付き合いが長い会社さんでも横一線で、多い時には10社ほど参加されます。鴻池組さんはそこを何度も勝ち抜いてきた。すごいですよね。では、鴻池組さんの提案って何がいいのか。タイガー魔法瓶という会社をよく分かっていて、ズバッと本質を突いてこられるんですよ。

当社が発注する一つひとつの工事には、私たちが実現したい理想や目標があるわけです。鴻池組はそこへの理解度が高い。当該工事の意図をどのように具現化するのかを徹底的に考え抜いたことが、提出書面やプレゼンテーションからよく伝わってきます。加えて価格や品質、技術のバランスもよい。複数の選択肢があるところでは「費用はかかるけれど、こんな風によいものになる」といったメリット、デメリットを詳しく示してくれます。そこにも自社の都合をあまり感じさせない。顧客の適切な意思決定を助けたいという誠実な姿勢がいいですよね。
誠実さは着工後にも感じます。一つひとつの作業を丁寧に進めてくれるのはもちろんですが、「誰かに見られているから」というような取り繕った感じがしない。どんな時でもきちんと仕事をやり遂げる自然な規律正しさがあります。最近は年間を通じて社内各所で工事してもらうことも増えましたが、当社社員から鴻池組さんに対して苦情めいた話はありません。敷地内で鴻池組の方が作業されていることにすっかりなじんで、親近感すら感じているんじゃないでしょうか。何かあったら「鴻池組さん」となるのも自然な流れかと思います。