ニュース

環境にやさしく、生産性向上を図れる基礎梁『KPC工法』

~日本建築総合試験所より建築技術性能証明を取得~

2023年05月23日 リリース

株式会社鴻池組(本社 大阪市、代表取締役社長 渡津弘己)は、基礎工事における基礎梁および杭頭接合部に鉄骨造を採用することで省人化と短工期化、ならびに環境負荷低減が図れる新しい基礎工法「KPC工法」を開発し、一般財団法人日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得しました(GBRC性能証明 第23-02号)。

KPC工法の効果

建築物の基礎には、一般的に上部構造の形式に関係なく鉄筋コンクリート造が採用されますが、配筋や型枠、コンクリートの打設など、その施工には時間と労力を要します。その課題に対し、今回開発した「KPC工法」は、鉄筋コンクリート造であった従来の基礎梁を鉄骨造に置き換え、杭頭接合部にコンクリートを充填した鋼管を用いることで、基礎工事における配筋工事や型枠工事が不要となり、省人化と短工期化が可能になりました。

また、基礎梁のコンクリートが鉄骨に換わることで、材料の製造に伴うCO2排出量を約500t削減(建築面積10,000㎡の物流施設)し、梁せいの抑制により基礎工事時の掘削土量を減らすことで、ダンプによる搬出に伴うCO2排出量も削減できます。さらに、解体時の廃棄物の減少やリサイクル性の向上などにより省資源化ができるなど、環境にやさしい工法です。

今後もKPC工法と従来のRC基礎梁を併用した基礎構造(特許出願中)や、上部構造がS造だけでなくRCS造であるケースへの適用などについて研究開発を進め、物流施設を中心にお客様のニーズにお応えできる提案を積極的に行ってまいります。

 

ニューストップへ