サステナビリティ

5つの活動方針

  • コンプライアンスの徹底とガバナンスの強化
  • 働きがいの向上
  • お客様満足度の向上
  • 地域社会との融和
  • 環境負荷の低減と環境関連技術の錬磨

お客様満足度の向上

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SDGs項目
ジェンダー平等を実現しよう
働きがいも経済成長も

お客様との信頼関係を築き、維持発展させる“CR活動”を推進しています。CR活動は、企業理念の三つの礎である「信頼」「貢献」「繁栄」を実践する鴻池組の行動指針であり、この活動を通じて社会からの信頼を築き上げ、「お客様に選ばれる会社」となることを目指しています。※CR(Customer Relations):お客様との信頼関係

お客様の声

ダナンフジキン株式会社

社長 脇坂 健一郎様

ダナンフジキン株式会社

ゼネラルマネージャー 星名 大介様
脇坂 健一郎、星名 大介様
ベトナム事業に懸ける思いはやがてR&Dセンター建設へ
脇坂様:
フジキンは約20年前にベトナムへ進出。現在の主力事業をより成長させるだけでなく、先を見据えたもう一つの柱が欲しいという思いがありました。ベトナムの地でベトナムの人財とともにベトナム発の技術開発ができないか。ダナンには有力な技術系大学もある。そうした議論を経てR&Dセンター建設に至りました。
星名様:
フジキンの製造現場には細かい手作業が少なくありませんが、ベトナムには勤勉で手先が器用で適性が高い方が多い。加えて教育レベルも高い。そしてアイデアとスピード感があり、日本の製造業を代表する「カイゼン」の考え方も根付いています。アイデアを出す業務や技術開発・研究開発の領域もベトナムの皆さんに合っているんじゃないかと考えました。
現地のトップ校と研究開発に取り組み、高度人財を育成する場をつくりたい
脇坂様:
2020年、ベトナムを訪問した菅義偉首相(当時)とベトナムのグエン・スアン・フック首相(当時)の立ち会いで、R&Dセンターにおける業務協力協定にダナン工科大学と合意。インターンシップの受け入れから始まり、フジキンの事業を勉強した上で研究開発に入る流れです。2024年からの採用も視野に入っています。
星名様:
ベトナム全土で見ると主要7都市のうち、北部の首都ハノイや南部のホーチミンに高度人財や最先端産業が偏るという課題がありました。中部のダナン工科大学は非常に高いレベルにありながら、卒業生の多くはハノイやホーチミンで就職したり、ダナンで観光産業に就いている。R&Dセンターはダナンにおける高度人財の受け皿としても地域の皆さんに期待されている施設です。
コロナ禍で現地を訪問できない中でも順調に契約から着工へ
星名様:
実は土地の選定から工期の途中まで、フジキン側は誰も現地に入れなかったんです。
脇坂様:
ダナン・ハイテクパークの区画もWebの地図情報頼みで決めなければいけなかった。
星名様:
最初に現地確認をしてくれたのも鴻池組さんです。Webミーティングで「敷地内に10mの高低差」「硬い岩盤あり」と報告を受けた時は青ざめました。
脇坂様:
工期や費用がどうなるのか不安でした。すると鴻池組さんから、土地形状を活かした建物提案があり、同様の配置で建設された工場事例を見せていただいて安心しました。
星名様:
工事着手後もコロナ禍で、フジキンのメンバーはいつベトナム入りできるか分からず、鴻池組さんにお任せするしかない。すると、工事事務所長の加藤さんから「自分が定期的に同じ場所で撮影した画像を送信します」とお申し出がありました。なかなかできることじゃありません。現地に行けない中で全面的にお任せできて、本当にありがたかった。工事自体も当初の想定より早く完工しました。
敷地・建物全体を使って実現したいプランをともに具体化していった
脇坂様:
当時のフジキン社長から「10年先でも見劣りのしない世界最高水準の建物にしなさい」という指示がありました。
私たちもR&Dセンターをただの建物とは考えていません。敷地全体をテストフィールドにしたいとか、新しい技術の深紫外線殺菌装置や太陽 光発電装置を設置して検証したいとか……そうした思いをミーティングで話すと、鴻池組の設計担当者から具体案が提示され、私たちが絞り込み、そうやって建設計画が具体化していきました。お互いに話し合いを重ねて作り上げていったものですね。
星名様:
細部までご相談したし、ご提案もいただきました。タイルのデザインから、内装、照明、インテリアも含めてトータルですね。
脇坂様:
ソフィスティケートされた、R&Dセンターにふさわしい最先端のデザインに仕上げていただきました。
日本品質の建物、その魅力を押し出しベトナムの高度人財を獲得していきたい
星名様:
鴻池組の皆さんは本当に熱心でチームワークもいい。スピード感があって細やかです。たとえば、Webミーティング終了後にあやふやな状態でいると、「先ほどの件で」と連絡がくる。建築に詳しくない私たちが正確に理解しているか、戸惑っていないか。しっかり目を配り一つひとつ立ち止まって確認してくれました。
脇坂様:
長い建設計画の途中で私たちが飽きないよう疲れないよう、工程を分かりやすく示し、次に考えるべきことや、今決めるべきことを示しながら、完工まで引っ張ってくれました。鴻池組の国際事業部のトップや、ベトナム事業の責任者、そして現場所長やスタッフの皆さんまで、総力を挙げて支援してくださった。
星名様:
そして2022年4月、ダナンの工事現場へ入れた時は本当に嬉しかった。
脇坂様:
ずっと映像で話していた加藤所長とも、ようやくリアルで会えた(笑)
星名様:
業務開始後は、R&Dセンターのデザインや最新機能が、ダナンの人々やダナン工科大学生に与えるインパクトを実感しました。やはり日本品質の建物は違う。現地雇用の従業員もインターン生も嬉しそうです。
脇坂様:
日本品質にはこだわりました。外観も内装もクオリティが素晴らしい。そのまま日本にフジキンの建物だと持ってきても遜色ない。いや、ある部分ではR&Dセンターが優れているところもあるんじゃないか。
星名様:
研究施設としてのセキュリティは日本の工場同様で、水回りも快適です。ダナンの暑さ対策として取り入れた遮熱ルーバーは台風対策にもなります。いずれもベトナムの一般的な建物にはなく、デザインと使い勝手の両面で工夫された設計だと感じます。
脇坂様:
ベトナムで根を張り、高度人財を獲得し、新しい研究開発を生み出すには、場としての建物・施設が極めて重要です。R&Dセンターも懇切丁寧な対応の積み重ねがあってのことです。今、大変満足しながら、待ち望んだこの建物で業務に取り組んでいます。とはいえ、まだ第1期工事が完了したに過ぎません。第2期工事でも、また一緒に作り上げていきたいですね。

お客様の声

ペガサスミシン製造株式会社

管理本部情報システム情報システム課 マネージャー 田中 秀仁様
田中 秀仁様
まず驚いたのは精密な進行管理
ペガサスミシン製造株式会社本社新社屋

鴻池組さんとはこのたびの新社屋工事で初めてお仕事をしました。まず驚いたのが竣工に向けたスケジュール管理の精密さです。建築業界は納期管理に厳しいと聞いてはいました。とはいえ丸2年の新社屋プロジェクトで、ちょっと遅れが出る場面って必ずあります。それをどこで吸収してどう全体をおさめていくかという想定がきちっとできている。何度もすごい!と思う場面がありました。
また、私は情報インフラ周りの施設設備を整備するにあたって、社員にとって便利で使いやすい電気通信機器の配置や情報システムのあり方を考える担当だったのですが、工期も残り少なくなっているのに電源の位置決めが遅れた時は冷や汗をかきました。コンクリートの仕上げや塗装の関係で全体が遅れかねないのに、決められないのです。鴻池組さんに相談したところ、検討を重ねたすえ「この方法・順番で進めればいけますよ」と解決の方策を出してくださって本当に助かりました。

小さなことでも相談にのってくれる
自然を感じられるガラス張りの会議室

新社屋プロジェクトの記録・保存や情報発信という観点からも、現場の皆さんとお仕事をする場面が多くありました。工期中は近くの別館に本社機能を仮移転していたのですが、解体が始まり社屋がどんどん建ち上がっていく中で、工程に応じて様々な重機や資材が入れ替わり立ち替わりやってくる。ものづくり企業の社員としては、そのプロセス自体が実にワクワクするものでした。よく現場をのぞきに行ってましたし、タイムラプスカメラで記録できないかと相談したこともあります。鴻池組の皆さんはいつも私からの相談に丁寧に対応してくれました。タイムラプスも安全に設置できる場所や画像が撮りやすい角度などを一生懸命考えてくださって、いい記録を残すことができました。

誠実な仕事姿勢への信頼感
鴻池組さんとお仕事できてよかったことの一つは、地域住民の皆さんとのコミュニケーションの綿密さです。新社屋プロジェクトメンバーが近隣へ顔を出す時にはいつも同行してくれました。地域の方からも「これだけ挨拶に来てくれるゼネコンは初めて」と、よい意味で驚きの声をうかがいました。「誠実に説明する姿勢」「周囲に理解されながら仕事を進めていく姿勢」とでもいうのでしょうか。そうした行動や言動は、一緒に仕事をする仲間として信頼できましたね。
施主の想いを丁寧に聞き具現化を諦めない
ミシン体験ルームで地域交流を実施

鴻池組さんのよさは、諦めないところにもありますね。建築って私たち施主の希望や設計者が思い描いた理想の建物を、現実の工法や材料を使って具現化していくところがすごいわけです。けれど、その中には費用や材料、工法などを巡って、とても難しい判断を迫られることがあるんじゃないでしょうか。新社屋でいえば、あの「環縫い」を現実にするのがどれほど大変か。とくに金属材料が高騰する中での建設になりましたので、デザイン性や費用、強度や安全性、施工難易度などのバランスをとるのはとても難しい。しかし鴻池組の皆さんは「環縫い」を諦めず、一生懸命に実現する方策を考えてくれました。仕上がった時はとても嬉しかったですし、今も社員に愛されるデザインとなっています。
また、私たちが図面や現場を見る中でちょっと気になって何となく口にしたことを、鴻池組の方は軽く考えない。忘れないし、考えることを 諦めないんですよ。しばらくして、「壁にくぼみを設けられると確認できました」「あの備品が入るようギリギリまで高くしました」といった対応 結果をご報告いただき、驚くことが何度もありました。

竣工後もしっかり見守ってくれる安心感
でも建物って竣工して終わりじゃなくて、使い始めてわかる課題や小さな不具合、事業や業務の変更による新たなリクエストなどが必ず出てきますよね。その時、どう対応してくれるのか。これは、契約や施工の段階ではわからないけれど、長く使う私たちにとってすごく重要なポイントです。実は、新社屋でも水回りで支障が出たことがあるんです。鴻池組さんに連絡を入れてはみたものの、工事担当の鴻池組の社員さんは、皆さんすでに次の現場で働いていますよね。スピーディーな対処は難しいだろうなと思っていました。ところが、鴻池組さんの社 内では情報共有がめちゃくちゃ速い。新社屋の現場を担当したメンバーのうち、最も近い現場で勤務されていた方がすぐ駆けつけてこられたんです。その方が状況を確認し、ただちに対応手配を始めてくれました。さらにその後、現場責任者を務めた方までが、2時間以上かけて状況を確認しに来てくれたんです。竣工後もしっかり見守って、何かあれば迅速に対処してくれるという安心感は、かけがえのないものだと思います。

お客様の声

東亜電気工業株式会社

管理本部 総務部 企画課 課長(当時) エグゼクティブマネージャー(現在) 鈴木 由彦様
鈴木 由彦様
まさに「まじめに、まっすぐ」
工場

今回の工事を通じて鴻池組に抱いた印象は、コーポレート・スローガンとして掲げられている「まじめにまっすぐ」をまさに体現している企業だということです。
現地視察の折、コンクリート打設後に散水し、ポリフィルムで覆われているところを目にし、素人である私などは「乾燥しにくくなるのでは」と思いましたが、設計事務所の方から湿潤養生という、コンクリートのひび割れを防ぐ方法であることを教わり『コンクリートひとつとっても、施工には細やかな配慮が必要なんだ』と感心しました。
同様に製造エリアの床に塗られた樹脂塗料について、私たちから見れば十分綺麗に見えるのに、「皺が入っている」ということでやり直しをされていたこともあり、そうした工事の進め方を見るにつけ、良い意味で泥臭く、顧客目線を徹底されていることを痛感いたしました。
また、工事品質とは関係ない話かもしれませんが、当社の代表が鴻池組職員の挨拶の仕方に「マニュアル化したものではなく、体に染みついているもの」といたく感心し、どのような教育を行っているのか、鴻池組へ確認に行くよう指示されたこともありました。このようなことにも「まじめに、まっすぐ」が貫かれているという印象を持っています。

顧客の立場に立つということ

「顧客の立場に立って」「顧客目線で」、ビジネスの世界でよく出てくるフレーズではありますが、それを実践することは容易ではありません。しかし、今回の工事を通じて鴻池組は、基本的にNOとは言わず、解決策を考え、そして提案していただけました。

作業風景

製造エリアのむき出しの鉄骨に電源ソケットの設置は良くないと伝えると、すでに完成の状態であったにもかかわらず、化粧パネルで覆っていただけました。協力会社への説明、手配、段取り等を想像すると、現場の大久保所長や泉田さん、米倉さんのご苦労は察するに余りがあり、大変感謝しております。
また、当初の建築代金を超過しないよう、一貫して代替品の提案等に努めていただき、「設計指定品に決めていればよいのに…」と発注者の立場でありながら感じたことすらあります。
「信頼」という字は、信じて頼ると書きますが、こうした鴻池組の仕事ぶりを見ていると、否応なしに頼ってしまうことが多々ありました。

チームワークのよさ
顧客を大事にする姿勢は現場に限ったことではありません。営業の工藤部長から、「営業であっても、極力『定例会議』に参加します」との話を聞いておりましたが、竣工まで「決して現場任せにしない」という姿勢が変わることはありませんでした。
その工藤部長と現場の大久保所長の息はピッタリで、たびたび密な連携を発揮され、こちらが失念していたことをフォローしていただけたことも少なくありません。また、弊社から工事代金支払いの度、そのお二方から競うようにお礼の連絡があったことも、鴻池組の「まじめに、まっすぐ」な姿勢を感じる瞬間でした。
鴻池組への期待
鴻池組が推進している「CR活動」は、売上や収益の向上に即効性がある活動ではないかもしれません。しかし、私たち発注者だけでなく、鴻池組の株主様や鴻池組への入社を目指す学生さんなど、幅広いステークホルダーに間違いなく伝わる活動であり、当社も参考にすべき活動だと考えています。
また、建物は何十年にもわたって活用していくものであり、引き渡しを受けた今から、当社と鴻池組の「本当の付き合い」が始まるのだと思っております。困った時の迅速な対応はもちろんのこと、CR活動を重視する企業として、「困っていることはないですか?」というお付き合いをベースにしてもらえることを期待しております。

お客様の声

タイガー魔法瓶株式会社

管理グループ 統括マネージャー 西谷 俊二様
西谷 俊二様
何でも相談できる鴻池組
工場

鴻池組さんとのお付き合いは決して古いわけではありません。しかし気がつけば、お願いする工事が増えて「何でも相談できる鴻池組」という存在になっていました。
とはいえ、鴻池組さんにだけ声をかけているわけではなく、当社ではすべての案件を入札にかけています。どんなにお付き合いが長い会社さんでも横一線で、多い時には10社ほど参加されます。鴻池組さんはそこを何度も勝ち抜いてきた。すごいですよね。では、鴻池組さんの提案って何がいいのか。タイガー魔法瓶という会社をよく分かっていて、ズバッと本質を突いてこられるんですよ。

顧客の理想を実現するために、徹底して誠実
作業風景

当社が発注する一つひとつの工事には、私たちが実現したい理想や目標があるわけです。鴻池組はそこへの理解度が高い。当該工事の意図をどのように具現化するのかを徹底的に考え抜いたことが、提出書面やプレゼンテーションからよく伝わってきます。加えて価格や品質、技術のバランスもよい。複数の選択肢があるところでは「費用はかかるけれど、こんな風によいものになる」といったメリット、デメリットを詳しく示してくれます。そこにも自社の都合をあまり感じさせない。顧客の適切な意思決定を助けたいという誠実な姿勢がいいですよね。
誠実さは着工後にも感じます。一つひとつの作業を丁寧に進めてくれるのはもちろんですが、「誰かに見られているから」というような取り繕った感じがしない。どんな時でもきちんと仕事をやり遂げる自然な規律正しさがあります。最近は年間を通じて社内各所で工事してもらうことも増えましたが、当社社員から鴻池組さんに対して苦情めいた話はありません。敷地内で鴻池組の方が作業されていることにすっかりなじんで、親近感すら感じているんじゃないでしょうか。何かあったら「鴻池組さん」となるのも自然な流れかと思います。

本当に困っている時、駆けつけてくれた
顧客の立場に立って動くという観点から振り返ってみると、当社にとって特に印象深いできごとがあります。
日本各地に甚大な被害をもたらした2018年台風21号は、当社にも大きな影響を与えました。特に、当社関連のショッピングセンターと隣地との敷地境界ブロック塀が倒壊しかけた件では、撤去を含めた至急の安全確保が必要になったのです。でも、台風の被害は甚大で広範囲に及んでいる状況ですから、当然ながら建設会社への災害復旧の依頼も殺到しますよね。近隣業者に片っ端から頼んでみたけれど全部ダメでした。
焦りが募る中、縋る思いで鴻池組の営業担当者に相談したら、そこからの対応がすごかった。「鴻池組から来ました!」と現場へ駆けつけてきた方々がおられたんですよ。鴻池組さんのネットワークで動ける人や機材を探し、大至急で手配してくれたんです。営業部門と技術部門の距離が近く、連携がしっかりしていることを実感しました。何といっても、本当に困った時に助けてもらったという安心感、信頼感には大きなものがあります。
ファシリティマネジメントへの期待
当社は「世界中に幸せな団らんを広める」という未来の実現を願って製品やサービスを世に送り出してきました。当社の各事業所はただの箱ではなく、幸せを生み出す製品づくりの空間といっていいと思います。人権や健康や環境といった社会課題に取り組む企業として、今ある建物が老朽化したとしても、ただ壊し、ただ建てるだけでいいはずがありません。つまりファシリティマネジメント領域でも、鴻池組さんのアイデアを求めていくことになるんじゃないでしょうか。これからも「当社の施設・環境全体をどのように企画・活用していったらいいのか」という課題解決につながる提案を期待しています。
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