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CROSS
TALK

若手社員 2013年入社 三木 淳史Miki Atsushi
協力会社職長 (株)KTN 野口 賢司Noguchi Kenji

#2立場や世代を越えて、
絆で結ばれた
理想の関係。

建築系の若手社員と、職長のポジションで現場を取り仕切る協力会社の職人。立場やキャリア、年齢も違うこの二人は、どのような軌跡を辿り、互いを信頼し深い絆で結ばれることになったのでしょうか?これまでの仕事を振り返り、語り合う二人の言葉から見えてきたのは、互いの意見に耳を傾け一緒に働く仲間として尊重し合える現場づくりの大切さでした。

INTERVIEW

TALK 01 仕事に向き合う姿勢に共感し、
印象に残った最初の出会い。

「変なことを言うと叱られるんじゃないかと思ってすごく緊張した」

  • 三木 淳史

    物流倉庫での工事が、野口さんとご一緒した最初の現場でしたよね?

  • 野口 賢

    そうですね。1年ぐらいの工期の中で、私は内装を担当していたので後半の3ヶ月間ぐらい一緒に仕事をしましたね。

  • 三木 淳史

    はい。色々な思い出がある中で、何より最初は野口さんとお話するのにすごく緊張していたことを覚えています。

  • 野口 賢

    そうでしたか?(笑)

  • 三木 淳史

    職長マスターということで、変なことを言うと叱られるんじゃないかと思ってしばらく身構えてお話をしていました(笑)。
    ※職長マスター認定制度/当社規定により優秀と称された職長を認定する制度

  • 野口 賢

    年齢もキャリアも違うので、みなさんそうかもしれませんね。ただ、三木さんを現場で初めて見た時から頼もしいなと思いましたよ。

  • 三木 淳史

    本当ですか?

  • 野口 賢

    えぇ。まだ若いのに、テキパキと仕事をするし、お話をすれば面白いので最初から気になる存在でした。

  • 三木 淳史

    そう言っていただけると、本当に嬉しいです。

  • 野口 賢

    そんな様子から、すごく事前に勉強をされてきたんだろうなとすぐにわかりました。

  • 三木 淳史

    ありがとうございます。あの現場の前に、先輩と二人きりで施工管理を担当した工事がありまして、それが良い勉強になりました。担当する業務が多かった分、先輩から安全や品質、工程の大切さをきっちりと教わりました。その経験を生かそうと考えて、物流倉庫の現場に取り組んでいましたね。

「強いリーダーシップで職人の方々をまとめ、引っ張っていく職長さん」

  • 三木 淳史

    野口さんの仕事ぶりを見て、すごく勉強になりました。

  • 野口 賢

    どんなところですか?

  • 三木 淳史

    職人さんとの関係づくりが、すばらしいところです。考え方や性格も違う職人さんごとに、伝え方や接し方を配慮されていましたよね?

  • 野口 賢

    そうですね。昔と違って今はもう自分の仕事を黙々とすればいいっていう時代ではないと思うんです。職人同士の溝が無くなって、先輩と後輩が何でも言い合える風通しが良い現場になれば雰囲気も変わり、若い人も仕事をやりやすくなるのかなと。

  • 三木 淳史

    その思いはすごく感じました。そういう関係性づくりをされているから、職人の皆さんが野口さんの指示を信頼してがんばってくれるのでしょうね。野口さんのように強いリーダーシップで職人さん達をまとめ、引っ張っていく職長さんを初めて見ましたよ。

  • 野口 賢

    職長という立場として、現場を無事に終えるのが一番の役目だと思っています。それができないと信頼もされないし、職人たちもついてきてくれないでしょう。だから、働きやすい現場づくりのために自分は何をすれば良いのかをいつも考えるようにしています。

  • 三木 淳史

    立場は違いますが、野口さんから学んだその姿勢を僕も大切にして仕事に取り組んでいこうと思っています。

TALK 02 立場の垣根を越えて
信頼し合える仲間。

「職人さんを裏切らないように、言われたことは放置せずにきちんと対応しようということは今も一番大切にしていることです」

  • 野口 賢

    この仕事は、大勢の人が関わるのでコミュニケーション力が重要だと思います。それぞれ職人が抱える状況や思いを聞き出さないと、正確な判断と作業の指示などを出せないですよね?

  • 三木 淳史

    まったくその通りだと思います。特に、施工管理という仕事は、一人で進められる仕事ではないので、色々な方と積極的に関わろうという思いがあります。

  • 野口 賢

    そう考えると、三木さんは最初から自然にそれができていましたね?世代が違う職人とも、他愛もない話で盛り上がっていて、それがすごいなと思いました。

  • 三木 淳史

    ありがとうございます!正直、自分の父親ほど年齢差がある職人さんもいらっしゃるので、話しかける時は遠慮する部分はありました。でも、この現場をちゃんと進めていくためには必要なことだと思ったので、意識して話をするようにしていました。

  • 野口 賢

    その姿勢は本当に良いなと思いますね。それに、ちゃんと私たち職人のことを“一緒に働く仲間”だと尊重してくれているのが伝わります。嬉しいし信頼できる所ですよ。

  • 三木 淳史

    いえいえ、まだまだちゃんとできていない部分も多いと思うので……。ただ、それは入社1年目の時に先輩から教わったことです。職人さんを裏切らないように、言われたことは放置せずにきちんと対応しようということは今も一番大切にしていることです。

  • 野口 賢

    その心掛けで対処してもらえると、職人たちも安心して仕事ができますからね。

「一つひとつ信頼を重ね、この人に任せて良かったと思ってもらえるのが職人としての一番の誇りですから」

  • 三木 淳史

    今回の現場で、野口さんとご一緒するのは2度目ですね?

  • 野口 賢

    そうですね。私は、今回の現場が三木さんの担当と聞いて、仕事がスムーズに進むので楽しい現場になるだろうと期待していました(笑)。

  • 三木 淳史

    僕も野口さんが現場にいらっしゃると知って、この現場は安心できると思って嬉しかったです(笑)。

  • 野口 賢

    そんなふうに思ってもらえるのは、職人として本当に有り難いことです。やはり、一つひとつ信頼を重ね、この人に任せて良かったと思ってもらえるのが職人としての一番の誇りですから。

  • 三木 淳史

    僕も同じ気持ちです。そうやって信頼し合える環境があるからこそ、それぞれの仕事で本領を発揮できると思いませんか?

  • 野口 賢

    そう思いますね。特に大学の新キャンパス建設という今回のような現場は、関わる職人の数が多いでしょ?こういう大きな現場こそ、施工管理者と現場の職人の気持ちが一つにならないと、仕事がうまくいかないケースもありますからね。

  • 三木 淳史

    とてもわかります。ちゃんと意思疎通がとれて、相手がどんなことを求めているかを理解できるからフォローする部分も明確になりますよね。

  • 野口 賢

    そういう意味では、以前の現場と比べても、三木さんはグッと成長したように思いました。

  • 三木 淳史

    本当ですか?

  • 野口 賢

    伝え方や対応方法をしっかりと工夫して、上手に職人と協力体制を作っていると思います。あれができれば、職人たちも一致団結して気持ちよく仕事に取り組めますからね。

  • 三木 淳史

    野口さんにそんなふうに評価してもらえると、すごく嬉しいです。

TALK 03 受け継がれていく
鴻池組と協力会社の絆。

「大変な現場だからこそ、あの人と仕事がしたいと言ってもらえる所長を目指したいですね」

  • 野口 賢

    今後、身に付けたいスキルやこういう施工管理者になりたいという目標はありますか?

  • 三木 淳史

    まずは専門的な知識を増やしていきたいですね。例えば、職人さんから図面に関する質問を受けた時、今は上司に相談してから回答する場面が多くあります。それを、その場で返答したり図面を書き直せるぐらいの知識を身に付けるのが目標です。

  • 野口 賢

    それは、職人たちはすごく助かりますよ。仕事の効率も高まりますし、何より信頼感が増しますからね。

  • 三木 淳史

    そんな力を培えば、今よりもっと職人さんから気軽に相談してもらえることも増えると思うんです。

  • 野口 賢

    確かにそうですね。私も長く、鴻池組とお付き合いをしていますが、伝統的にそこが魅力だという印象がありますよ。

  • 三木 淳史

    昔から気軽に相談できる人が多かったのですか?

  • 野口 賢

    そうですね。職人たちと距離が近いというか、困った時ほど頼りにしたくなる施工管理者の方が多いのが特徴だと思います。だから、三木さんもその伝統を受け継いでほしいです。

  • 三木 淳史

    がんばります!いつかは、大規模な建造物をつくる仕事など、大変な現場だからこそ、あの人と仕事がしたいと言ってもらえる所長を目指したいですね。

  • 野口 賢

    これまでの経験から、三木さんはどんどん成長して所長になる方だと思うので、その目標に向かってぜひ突き進んでほしいです。

「誰かのマネではなく、個性を感じさせる現場所長になってもらいたいですね」

  • 三木 淳史

    今後、職長として野口さんが作っていきたい現場について聞かせてもらえませんか?

  • 野口 賢

    もっと自由に意見が言えて伸び伸びと働ける現場にしていきたいですね。気兼ねせずに積極的に交流できれば、私たちも若手の方のサポートをやりやすいですし、逆に学ぶことも多くあるので。

  • 三木 淳史

    若手から学ぶことって、どんなところですか?

  • 野口 賢

    例えば、教え方ひとつでも学ぶことがたくさんありますよ。年齢が若く経験が浅いと、仕事の見え方や感じ方も私たちとは違います。だから、年齢が若い人達が教え合う姿を見て、「そういう言い方の方が伝わりやすいんだな」と勉強になります。

  • 三木 淳史

    なるほど。世代によって理解しやすい伝え方を学べるのですね。

  • 野口 賢

    はい。やっぱり、気持ちよく働きながら現場を進められることは、安全面や品質面と大きく関わってくると思います。現場を仕切る立場として、今後もより良い現場づくりに力を注いでいきます。

  • 三木 淳史

    私も、現場全体を仕切る立場になった時は、それを大切にした現場づくりに取り組んでいきたいです。

  • 野口 賢

    ぜひ、お願いします。あと、三木さんには、誰かのマネではなく、個性を感じさせる現場所長になってもらいたいですね。職人にも若い世代がどんどん出てきているので、次の時代を切り開くような三木さんにしかできない現場を作ってほしいです。

  • 三木 淳史

    期待していただいて、力が湧きました!がんばりますので、これからもアドバイスをよろしくお願いします!

  • 野口 賢

    喜んで応援させていただきますよ!

CROSS TALK #1