2024年04月10日 リリース
2024年4月6日、株式会社鴻池組(本社 大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)は、島根県隠岐の島町に所有する南谷発電所において小水力発電の運転を開始しました。
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鴻池組は、1939(昭和14)年以来、隠岐諸島で建築・土木工事に携わり、隠岐の島町でも工事を多数手がけてまいりました。その隠岐の島町では、近年脱炭素社会の推進や持続可能な街づくりを通した地域活性化を進める施策を打ち出しました。鴻池組はそれに賛同し、2022年6月には隠岐の島町と「再生可能エネルギーの推進等に関する包括協定」を締結。隠岐の島町における再生可能エネルギーの取り組みへ着手しました。
鴻池組におけるSDGs目標達成への取り組みをまとめた「KONOIKE Next Vision for SDGs」(https://www.konoike.co.jp/sustainability/sdgs.html)に掲げた目標のうち、「2030年までに事業で使用する電力の80%を再生可能エネルギーで発電・調達」を達成するための取り組みの一環です。南谷発電所の運営・運転を通じて、持続可能な社会実現への貢献を果たしてまいります。 |
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また、今後、隠岐の島町で他の小水力発電(油井発電所)や木質バイオマス発電にも取り組む予定です。
南谷発電所は鴻池組が隠岐の島町で取り組む再生可能エネルギー事業を推進する第一歩となるものです。
鴻池組による小水力発電としては、兵庫県神戸市「東灘第1低層配水場」における既存水流を活かした取り組み(https://www.konoike.co.jp/solution/detail/002557.html)に続く、2件目の事業となります。
1946年 9月 中国配電株式会社により発電開始(横軸フランシス水車)
2022年10月 中国電力ネットワーク株式会社から鴻池組へ譲渡
2023年 4月 鴻池組にてリプレイス工事に着手
2024年 4月 鴻池組にて運転開始
再生可能エネルギーによる発電事業を継続して進めていくことを鴻池組の目標とし、隠岐の島内で地方創生や地産・地消を目的とする分散型エネルギー開発(小水力発電、バイオマス発電)を隠岐の島町のみなさんと共同で進めてきました。その具体方策の一つとして、中国電力ネットワーク株式会社より南谷発電所と油井発電所の譲渡を受けたものです。
・水車・発電機の製作・設置(リプレイス)
・水圧鉄管の補修及び交換
・建屋(発電所)改修
・ダム湖堆砂整地
発電所名 :南谷発電所
設置場所 :島根県隠岐郡隠岐の島町布施
発電型式 :ダム水路式 縦軸ペルトン水車(イタリアのIREM社製)
最大出力 :99.1kW ※布施地区に暮らす世帯のうち半数以上の使用電力をまかなえる発電量
発電使用水量:0.195m3/s
最大有効落差:71.23m
取水堰堤高 :9.00m
取水堰堤長 :48.00m
水系・河川名:春日川水系春日川
以上