技術広報誌ET

技術広報誌ET 2022年発刊号

統合せん孔支援システム「ドリルNAVI」がNETISで活用促進技術に指定

505号(2022年4月1日) 技術研究所 技術戦略部 若林宏彰

ドリルNAVIは、山岳トンネルで使用されるドリルジャンボに、削岩機を正確な位置に誘導する「ドリルNavigation」、せん孔エネルギーから地山評価を行う「ドリルExplorer」、坑内無線LANを介して関連部署とせん孔データを共有する「ドリルNET」の3つの技術を搭載することで、発破工法による余掘りや材料ロスの低減、施工サイクルの向上、地山の安全確保等を図るシステムです。
ドリルNAVIは、鴻池組、古河ロックドリル、マック、およびカヤク・ジャパンの4社で共同開発し、2014年より販売を開始しています。以来、20社以上の建設会社が保有し、国交省や地方自治体、NEXCO、鉄道・運輸機構などが発注する60以上のトンネル現場で採用されてきました。
これらの実績により、NETIS(新技術情報提供システム)において、山岳トンネル工事の品質、施工性や安全性向上に寄与する技術として高く評価され、評価済み技術の証しである「VE」を付与されるとともに令和3年度活用促進技術に指定されました(NETIS番号:KK-160012-VE)。これにより、国交省発注工事における技術指定や、総合評価技術提案、工事成績評定での高い加点など、様々なメリットが生じます。今後、当システムのさらなる高度化を進め、山岳トンネル工事の技術発展に広く努めてまいります。

図-1 ドリルNAVI システム概要図

図-1 ドリルNAVI システム概要図

505号(2022年4月1日)の記事

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