マグネシウム系固化材を用いた環境対策技術
保有技術の紹介
酸化マグネシウムを主成分とするマグネシウム系固化材を使用する環境対策技術であり、固化・不溶化処理(特許第4109017号)と脱水・固化処理に活用できます。
固定・不溶化処理技術(NETIS:KK-040059-A)
重金属などに汚染された土壌の不溶化処理を、セメントなどの固化材に代えてマグネシウム系固化材を用いる固化・不溶化処理工法です(ET419号参照)。トンネルずりなど自然由来の汚染土壌の不溶化処理にも活用しています。
主な特長
- 低アルカリ領域で汚染土壌を固化します。
- セメントで問題となるような六価クロムなどの重金属を含みません。
- 不溶化処理が難しいフッ素、シアン、六価クロム汚染土壌を不溶化できます。
- 鉛を含む複合汚染土壌を不溶化できます。
- 対象汚染物質、濃度、複合汚染の組み合せなどに応じて、2タイプの材料を使い分けます。
- pHなど地盤環境の変化への緩衝能力が高いため、不溶化処理効果の長期安定性が優れています。
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脱水・固定処理技術
濃縮処理された脱水前の浚渫土などに、マグネシウム系固化材を添加・混合することで、脱水処理と固化処理を同一工程で行い、効率的に脱水ケーキを高品質化する工法です(ET417号参照)。
主な特長
- 浚渫土と固化材の均一な混合が可能となり、脱水ケーキの品質にばらつきがほとんど生じません。
- 浚渫土に重金属などの有害物質が含まれている場合、汚染物質の不溶化処理を同時に行えます。
- 本材の添加により脱水時間が短縮されます。
- 脱水ケーキの品質が安定しており、含水比増加や強度低下などの品質変化がほとんどなく、リサイクル材として活用できます。
- 固化処理により高強度化された脱水ケーキは、道路用盛土、河川堤防、土地造成などに利用できます。
- 固化材添加量の調整により、CBR10%以上が求められる高規格道路などへも適用できます。
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