現場における環境対策
管理本部安全環境業務部 室田敬一
建築本部工務管理部 橋本諭
土木本部工務管理部 富澤直樹
環境との関わりが強い建設業では、建設作業に伴う騒音・振動・粉塵・大気汚染・水質汚染・土壌汚染・CO2の抑制、交通安全の確保、廃棄物の発生抑制 (リデュース:Reduce)・再使用(リユース:Reuse)・再利用(リサイクル:Recycle)、省エネルギー、あるいは生態系保全が強く求められています。当社は、これらに対してさまざまな取り組みをしており、その成果が評価されています。ここでは、平成20年度に評価された事例を紹介します。
(仮称)ひばりヶ丘駅南口地区(ET438号)
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会・会長賞
再資源化率の低い混合廃棄物の排出削減やゼロエミッション活動が評価されました。
- 廃棄物の分別品目を設定し、職種ごとに業者コードを明記した土嚢袋を配布し、揚重センターで分別・検収。
- 梱包材や発生材の場外搬出を禁止。
![]() |
第二京阪道路宮山工事(ET443号)
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会・会長賞
五団体合同公害対策本部公害対策部会・部会長賞
廃棄物削減を徹底した産業廃棄物混じりの土砂などの処理と、構造物構築におけるCO2削減策が評価されました。
- フッ素混じり汚染土をセメント材料としてリサイクル。
- 廃棄物混じり土砂を全て分別・分級し、分級土砂は場内埋め戻し土として再利用。
- 伐採材を中間処理施設で土壌改良材にリサイクル。
- コンクリート殻とアスファルト殻を再生材にリサイクル。
- 4連カルバートのスラブをPC化することで、現場打ちに比較してCO2排出量を約75%削減し、併せて型枠材などの減少により廃棄物発生を抑制。
![]() |
中之島新線第1工区工事(ET397・451号)
豊かな環境づくり大阪府民会議・おおさか環境賞奨励賞
周辺環境に配慮した仮設備、温暖化対策、省エネルギー対策が評価されました。
- 仮遊歩道の景観整備。
- 透水性舗装の採用。
- 省電力LEDを取り入れた照明、風力発電によるイルミネーション。
![]() |
北関東自動車道足利西工事
五団体合同公害対策本部交通対策部会・部会長賞
地域住民・環境に配慮した交通対策が評価されました。
- 交通要所の踏切を避け、歩道付き道路を運搬路に設定。
- 運搬路における往復走行を排除。
- 通学路横断歩道に誘導員を配置。
- ハザードマップを活用した教育。
- 運行状況・路面状況を定期パトロール。
- 正規積載時の荷姿写真を活用して積載を日常管理し、重量計で定期チェック。
![]()
|
|
本誌掲載記事に関するお問い合わせは、管理本部 広報までお願いします。なお、記事の無断転載はご遠慮ください。