未 来 を ひ ら く 、 鴻 池 組 の デ ジ タ ル 戦 略
150年の伝統を礎に、さらなる進化を目指して、
鴻池組はデジタル戦略に全力を挙げて
取り組んでいます。
人と社会に幸せを広げるため、
デジタルテクノロジーを活用して
イノベーションと新たな価値の創出に挑み、
企業基盤の強化を進めてまいります。
鴻池組が考える2050年
トップメッセージ
代表取締役社長渡津 弘己
企業価値を高め、建設業界を活性化。
鴻池組が、デジタル戦略の先に描く未来。
労働力不足や将来的な市場縮小が懸念される建設業界において、持続的に企業価値を高めていくために、スピード感をもってデジタル戦略に取り組むことは重要課題です。デジタル利活用によって実現したいことは、生産性向上と業務改革です。DXが浸透し、今よりもっと働きやすく魅力的な企業・業界となれば、意欲的な人材が集まり、ひいては建設業界全体が元気になる好循環が生まれるでしょう。そのためには同業他社や協力会社と連携を図り、新たなデジタル技術を積極的に活用・共有していくべきであり、課題抽出と検証を繰り返し解決策を見出しながらデジタル戦略実現を加速させていくことが重要です。
当社が社会から選ばれる企業となるための重点テーマとして、売上拡大と財務基盤の強化を掲げています。その土台となるのがデジタル戦略であり、2024年度に設置した「デジタル推進委員会」では私自身が委員長を務め、デジタル化の推進と社内外への発信に取り組んでいます。当社の施工現場ではタワークレーンの遠隔操作システムや、人の代わりに現場を巡回する四足歩行ロボットが登場し、建設プロセスのイノベーションが進んでいます。また、強みとする環境技術分野においても、トンネル内の交通を止めずに老朽化したトンネルを再構築する独自工法「Reライニング工法」をはじめとする独自性の高い技術開発を推進。社会課題の解決につながる当社のソリューションは、今もこれからもデジタル技術なくしては成り立たないと言えるでしょう。
デジタル戦略において、鍵を握るのは「人」です。事業価値向上実現のためには、デジタルプラットフォームの構築による環境整備と、これを課題解決に活かすことができる高度デジタル人材の育成は必須です。あわせて、全従業員が「自分ごと」としてデジタル戦略をとらえる意識改革も必要で、デジタルリテラシーを高めるための教育も行っていきます。
DXの究極の目的は、人と社会の「幸せ」に貢献することにあります。デジタル化によって効率化と業務改革が進み、理想とする未来のデザインや価値創造にさらに注力することができれば、当社と建設業界はもっと良くなると信じています。
私たちは、持続的な価値を提供し社会から選ばれ続ける企業となるための重点施策としてデジタル戦略を位置づけています。
戦略の指針や指標、ひもづく行動方針については、下記をご覧ください。
デジタル戦略の推進体制
DX実現に向けて、デジタル戦略の推進体制の構築と社内教育・浸透、デジタル人材の育成に注力していきます。
人材の価値を最大限に引き出し、業務効率化や収益力の向上に取り組んでまいります。
デジタル戦略推進
体制図
「KONOIKE ONE VISION 2050」の実現を目指し、当社は顧客、環境、社会、そして従業員の価値向上をデジタル化で推進する「デジタル推進委員会」を新設しました。この委員会は、社長を委員長に、3つの総轄本部が横断的に連携し、デジタル戦略に特化した組織とし、方向性と優先順位などの意思決定に権限を持ち、企業ガバナンスの充実を図っています。また、各部門のICT推進部門が課題を抽出し、デジタル戦略室が事務局として機能します。定期的に開催され、全社的視点からデジタル推進の進捗をモニタリングしながら、加速していきます。
デジタル戦略推進
教育・育成
全役職員を対象にデジタル化への理解と実践能力を向上させるための教育プログラムを開始しました。経営層、管理職、全役職員、デジタル推進・企画人材の4つのカテゴリーごとに特化した研修を実施。経営層はデジタル戦略の「策定」、管理職とデジタル推進人材はデジタルの「導入検討」や「判断」、全役職員はデジタルを「理解し・使える」に重点を置きます。このプログラムを通じて、鴻池組全体でデジタルを実践的に利活用できるようになり、組織全体のデジタルマインドの醸成と変革を目指しています。