技術広報誌ET

技術広報誌ET 2017年発刊号

i-Constructionによる生産性向上

485号(2017年04月01日) 本社 土木技術部 江本浩樹/大畑拓也

国土交通省の取り組み

国土交通省では、2013年よりCIMの試行が始まり、3次元モデルの活用・効果検証が行われてきました。さらに2016年を「生産性革命元年」と位置づけ、①ICT技術の全面的な活用(土工)、②規格の標準化(コンクリート工)、③施工時期の平準化を3本柱としたi-Constructionによる建設現場の生産性向上に向けた取り組みが進められています(図-1)。

図-1 i-Constructionのイメージ (国土交通省i-Constructionの推進より抜粋)

図-1 i-Constructionのイメージ (国土交通省i-Constructionの推進より抜粋)

当社の取り組み

(1)UAVおよびレーザースキャナー測量による土量管理(図-2)

複雑な現況の地形を、UAVとレーザースキャナーにより点群データとして取得し、3次元の設計モデルと比較しながら効率的な土量管理に活用しています。

(2)マシンコントロールによるICT施工(図-3)

土工の図面を3次元CADでモデル化し、マシンコントロールによるICT施工を実施しています。施工の効率化(丁張りが不要)、面的管理による出来形精度の向上や迅速な土量管理を目的に活用しています。

図-2 土量管理のイメージ(岡野高架橋下部他工事)

図-2 土量管理のイメージ(岡野高架橋下部他工事)

図-3 3Dマシンコントロールによる施工状況(三浦市一般廃棄物最終処分場)

図-3 3Dマシンコントロールによる施工状況(三浦市一般廃棄物最終処分場)

おわりに

今後も先端ICTを積極的に現場導入することで、建設工事の生産性向上に取り組んでいきます。

本誌掲載記事に関するお問い合わせは、経営企画部広報課までお願いします。なお、記事の無断転載はご遠慮ください。

485号(2017年04月01日)

技術広報誌ETトップへ
技術に関するお問い合わせ
お問い合わせフォームへ