技術広報誌ET
『IMANANDAI®(イマナンダイ)』は、衛星測位システム(GNSS)を用いた生コン車・ダンプカー運行管理システムです。リアルタイムにデータを共有することで、コンクリート打設時や残土運搬時の生産性、作業効率と関係者間のコミュニケーションを向上させることができます。
当システムは現場の工事管理者だけでなく、工事関係者が誰でも、どこにいてもリアルタイムに車両の運行状況等を閲覧することができます。例えば、コンクリート工事においては関係者が現在の打設状況等を把握したい時に行っていた、担当者を探したり電話をかけたりなどの面倒な行為を無くすことができ、省力化を実感できます。
スマートフォンのアプリから生コン車(ダンプカー)の運行状況やコンクリートの打設状況(ダンプカーの運搬土量)に関するデータが、ドライバーが操作することなく自動でクラウドに送信されます。システムの利用者は、PCやタブレットのWebアプリで運行状況を確認できます(図-1~4)。
図-1 システム構成・利用者例
図-2 運行状況表示
図-3 実績表示(生コンクリート)
図-4 システム利用イメージ
当システムには、コンクリート打設時や残土運搬時の施工性・品質を向上させる機能のほか、安全・環境にも配慮した機能を備えています。
① 施工性
② 品質
③ 安全
④ 環境配慮
現在、試験運用により各種機能の動作確認を終え、本運用段階に入りました。寄せられた意見に基づいて改良を重ねるとともに、社外からの要望に応え、2024年4月より外販を予定しています。当システムが広く活用されることで、建設DXに貢献していきたいと考えます。