ヒートアイランド対策技術 保水性コンクリート

アピールポイント

ヒートアイランド現象緩和対策の提案(環境対策技術の蓄積)

打ち水効果により建物上空の大気を冷却 → 失われた緑地回復の一助
打ち水効果による屋上スラブ温度の上昇抑制 → 冷房負荷低減の可能性

ヒートアイランド対策技術として安価な工法。

技術のあらまし

当社では、特に事務所・集合住宅などの建物屋上を対象として、「打ち水」により屋上スラブ面と周辺気温の温度上昇を抑制する保水性コンクリートとその活用システムを開発中です。「打ち水」効果をもつ保水性材料により屋上を被覆することで、散水による蒸発潜熱を利用して屋上スラブ面の温度上昇を抑制し、ヒートアイランド現象緩和対策・屋内冷房負荷の低減を期待するものです。

保水性コンクリート

目標性能

保水量 0.15g/cm3 以上

曲げ強度 1.0N/mm2 以上
表-1に示す材料を使用して、上記目標性能を満足する保水性コンクリート「CAPブロック」を開発中です。

開発システム

建物屋上の防水押さえコンクリートの代用として、安価で付加価値のある保水性コンクリート(CAPブロック等)を敷設し、散水設備を取り入れたシステムとしています。

温度上昇抑制効果確認実験

室内実験

ハロゲンランプにより材料表層を高温度下におき、温度上昇抑制効果に関する比較実験を行った結果、CAPブロックは比較的高価な既存製品と比較して遜色ない温度上昇抑制効果があることが確認できました(図-1)。

実施工試験

現在、技術研究所屋上テラスにおいて実大モデルによる実験を実施中です(写真-1)。

(問い合わせ先) 技術研究所 住 学(すみ まなぶ) TEL:.029(857)2000

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430号(2007年05月01日)