建設作業騒音予測技術

保有技術の紹介

建設作業騒音予測とは

「環境影響評価法」(平成11年6月施行)に基づく騒音に係る環境アセスメントとして、建設工事計画での建設作業騒音の周辺環境への影響に関する予測・評価を要求される機会が増えています。当社では、このような業務への効率的な対応が行えるように、建設作業騒音予測技術の整備を行っています。

建設作業騒音予測シミュレーション

本シミュレーションでは、予測対象区域を格子状に分割し、その各点の騒音レベル予測計算値から騒音レベルコンター図を作成します。工種ごとに建設作業騒音の影響範囲が把握でき、建設地周辺の音環境に配慮した工事計画や騒音対策の立案が迅速に行えます。

建設作業騒音予測音源データベース

建設作業騒音の標準的な予測計算手法としては、日本音響学会建設工事騒音予測計算法“ASJ CN-Model 2002”(以下、ASJモデルと略記)があります。本モデルでは、騒音の評価を国際的スタンダードな等価騒音レベルで行っており、現行の建設工事騒音に係る法的基準である「騒音規制法」の評価方法と異なります。この対応として、当社では、騒音クレーム発生率の高い解体および掘削工事を対象に、ゼネコン数社との共同による現場実測調査を行い、調査状況や等価騒音レベルから「騒音規制法」での騒音評価量への変換に関する情報なども含んだ音源データベースを整備しています。

(問い合わせ先) 技術研究所 桂 充宏 TEL.029(857)2000

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436号(2007年11月01日)