技術とソリューション
PSPⅡ工法は、山留めとして用いられるソイルセメント柱列壁等を建物の支持あるいは引抜きに抵抗する本設地盤改良体として利用する技術です。ソイルセメント柱列壁等は、一般的に建物の外周部に施工されることから、本設構造として利用できれば建物の外周部の杭等を削減することが可能となり、建設資材の削減が図れます。本工法は、主に建物の押込み荷重に対する設計手法・施工方法を確立(2003年3月:GBRC性能証明 第02-22号)した後、引抜き荷重に対してのみ、あるいは押込み・引抜き両方の荷重に対して設計できるような設計手法・施工方法を確立(2020年3月:GBRC性能証明 第02-22号 改2)しています。 ※PSP=Permanent Soil cement mixing Pile method |
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・ソイルセメント柱列壁等を本設構造として利用することで、押込み荷重に対しては建物外周部の杭を、引抜き荷重に対しては地盤アンカーを削減することが可能となり、工期短縮とコスト低減が可能です。 |
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・中・低層建物で、梁間スパンが少なく外周部の杭本数が多い長方形建物
・地震時に建物基礎に大きな引抜き荷重が作用するようなスレンダーな建物
上記のような建物に適用することで、工期の短縮や建設資材の削減ができ、基礎工事の一層の合理化、環境負荷の低減を図れます。
![]() 構成要素と荷重伝達の模式図 |