技術とソリューション

近接開孔基礎梁工法

基礎梁における貫通孔配置の自由度を向上させるために、従来よりも近接して開孔を設けることができます。
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設備配管例

技術概要

近接開孔基礎梁工法(大開孔と中開孔が近接するRC基礎梁の補強工法)は、基礎梁における貫通孔配置の自由度を向上させるために、従来よりも近接して開孔を設けることを可能にした補強工法です。開孔の中心間隔は、隣接する開孔径の平均の2倍の位置まで近づけることができ、開孔を設けられる範囲が同じでも、設置できる開孔数が増えることにより、設備配管,電気配線などを迂回させずにほぼ最短距離で配置することが可能になります。

特徴

塑性ヒンジが形成されない基礎梁において、人通孔(大開孔)の片側もしくは両側に設備開孔(中開孔)を近接して設けることができます。近接された開孔部の補強は、確実な補強効果を有する既製の開孔補強金物(ダイヤレン,ダイヤレンNS)を用いており、作業性が良くなります。また、開孔間の補強には、集中してあばら筋を配筋し、開孔の上下部分では、開孔部上下補強筋を梁型に組むことによって、使用,損傷,安全限界時にそれぞれ必要な性能を確保しています。

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配筋図

※本工法は、近接開孔梁研究会(当社、青木あすなろ建設、淺沼組、奥村組、熊谷組、錢高組、東亜建設工業、飛島建設、長谷工コーポレーション、ピーエス三菱、三井住友建設、コーリョー建販)によって開発され、平成27年6月に一般財団法人日本建築総合試験所より建築技術性能証明(GBRC性能証明 第15-04号)を取得しています。

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