建物に免震層を設けることで、地震による地盤の揺れを建物に伝わりにくくし、被害を軽減します。

鴻池組 技術研究所 大阪テクノセンター(2021.11竣工)
※長周期地震動対策地域(OS1)に立地する研究施設
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技術概要
免震構法は、建物に免震装置を設けることで地盤と建物を絶縁し、地震の揺れが建物に伝わらないようにする技術です。地震時には建物の損傷を防ぐだけでなく、ゆっくりと揺れるため家具も倒れず、設備機能も維持されます。地震の直後でも機能を維持したい電算センター、防災拠点となる公共施設、病院から高層マンションまで様々な用途の建物に採用されています。近年では、長周期地震動の影響の大きいと予想される地域でも免震構造の設計を可能としています。
免震部材とディティール
最適な免震部材の選択
鴻池組では、建物の形状や用途に応じた最適な免震部材の組み合わせを提案します。
<天然ゴム系積層ゴム> ゴムと鋼板を交互に重ねた免震部材です。 建物を支え地震時に柔らかく変形します。
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<鋼材U型ダンパー> 鋼材の伸縮により地震エネルギーを吸収します。 製品ばらつきが小さい減衰材料です。
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<弾性滑り支承> 建物を支え、摩擦の力で、強風や小地震による 建物の不快な揺れを防ぎます。
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<直動転がり支承> 鋼製のベアリングで建物を支えます。 レール上を滑り、高い免震効果を発揮します。 大きな引張り力に対応できる免震部材です。
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<オイルダンパー> オイルが流れる時に生じる抵抗力を 利用したピストン状のダンパーです。 地震時の建物の揺れを早く収束させます。
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<球面すべり支承> すべり材を貼付けたスライダーが振り子のように 移動することで地震エネルギーを 大きくゆっくりと吸収します。
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ディティールの提案
免震建物では、地盤と建物を絶縁するための様々な工夫が凝らされています。豊富な経験から最適なディティールを提案します。
<玄関階段事例> 階段を片持ちスラブとし、 免震構造を意識させない納まり。
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<共同住宅1階事例> 免震スペースに緑地帯を設け、 外構とのクリアランスを確保。
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企画から維持管理まで ー実績に裏付けられた技術でサポートしますー

施工事例
日本福祉大学東海キャンパス
竣 工:2014年12月 所 在 地 :愛知県東海市 階 数:地上6階・地下1階 構 造:SRC造/S造 地下1階柱頭免震 延床面積:20,069㎡
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真岡市庁舎
竣 工:2020年7月 所 在 地 :栃木県真岡市 階 数:地上5階 構 造:RC造/S造 基礎免震 延床面積:14,891 ㎡
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