技術とソリューション
岐阜市内の某産業廃棄物中間処理施設において、処理能力以上の産業廃棄物を受け入れ、これを不正に埋め立てて覆土して隠ぺいした事案で、2004年に岐阜県警の強制捜査により発覚しました。不正に埋め立てられた廃棄物の量は753,000㎥にも及ぶことが判明しました。そのうち、約85%が木くず・紙くず・繊維くずなどの混合廃棄物で、内部で燃焼・熱分解が発生して、燃焼ガス中からはダイオキシン類も検出されました。そのため、不法投棄廃棄物の撤去にあたっては、燃焼部分の消火、有害物質の拡散・飛散防止対策などの支障対策が求められました。
◆ 支障または支障のおそれ
①崩落や亀裂によるダイオキシン類を含む燃焼ガスの噴出・飛散
②雨水等の浸透によるダイオキシン類を含む浸出汚濁水の周辺への流出
③急峻な法面の崩落
◆ 達成すべき目標
①燃焼部分の消火
②ダイオキシン類の拡散・飛散防止のため、汚染された廃棄物の除去
③急峻な法面の安定勾配化
◆ 対策工事概要
①水処理対策工(濁水処理設備、消火対策設備等) 1式
②消火対策工(注水消火工等) 1式
③廃棄物掘削・選別工 約400,000㎥
④場内整備工(整形盛土、覆土工) 約200,000㎥
⑤その他(モニタリング工等) 1式
技術の詳細はこちら 岐阜不法投棄.pdf