技術とソリューション
建築工事管理システム KOCoチェック
スマートデバイスを活用した工事管理システム
開発の経緯
当社では工事管理業務の高度化や効率化を目的として、1992年に電子手帳、2002年にはPDA(Personal Digital Assistant)を用いた工事管理システムを開発し、マンション工事の検査業務を中心に適用してきました。 この実績を踏まえ、急速に普及するスマートデバイス(スマートフォンやタブレット端末など)の活用について検討した結果、既存のPDAシステムに大幅な改良と新たな機能を追加した『KOCo(ココ)チェック』システム(KONOIKE Construction Smart Check System)を2013年10月に開発しました。
システム構成
機器構成は、現場に携帯して閲覧、入力および写真撮影に用いるタブレット端末、事務所で図面登録や帳票出力等を行うPC、データを保管するクラウドサーバから成り、サーバへの入出力はインターネットを介して行われます。 アプリケーションの構成は、ベースとなる図面閲覧ソフトに加え、配筋検査システム、仕上検査システムから成っています。最新の図面情報だけでなく、写真やメモ等を付加した情報を共有化できます。また、検査での指摘事項の仕分けや是正状況の追跡等が行える機能を有しています。 今後も新たな機能を順次追加していく予定です。
※当システムは、㈱レゴリスと共同開発しました。
システムの特長
【配筋検査システム】
配筋リストの切出し作業を効率化します。
配筋写真撮影時のデータ入力だけで写真帳を自動生成します。
配筋検査状況
【仕上検査システム】
パソコン上でのデータ作成を効率化します。
PDAシステムの良さを活かしつつ、新たなデバイスの機能を取り入れることで、現場での操作性が向上します。
QRコードによる各種部屋情報の呼び出し機能があります。
使用目的に合わせた各種指摘一覧表が出力可能です。
仕上検査状況
【杭施工記録システム】
工事フローに沿った管理項目が表示され、入力データに応じて各項目に対する施工記録(確認、写真)の有無を色分け表示することで記録漏れを防ぎます。
杭伏図に各杭の施工状況(施工前、施工中、施工完了)を色分け表示することで、杭工事全体の進捗状況が把握できます。
事前にマスター登録した杭の仕様やボーリングデータ等をデバイス上で確認できるため、現場での管理業務の効率化や品質確保に効果を発揮します。
従来、工事後に数時間を要して作成していた一連の杭施工記録は、杭番号や記録日時など出力条件を設定することで、数分でEXCELファイルとして出力できます。
クラウドサーバーを用いたシステムであるためデータの紛失等が防止でき、現場にて入力された施工記録は、管理者用のPCや関係者のデバイスからも確認することができます。
杭施工記録状況
【工事進捗管理システム】
部屋ごとに各工程の進捗状況を「施工中」、「完了」、「指摘あり」の3つのステータスから選んで記録を行い、指摘がある箇所についてはコメントの記入、写真の登録ができます。
現場でiPadからクラウドサーバーに登録したデータは、進捗度合いが一目で把握できるようにビジュアル的に表示されます。
他のiPadやPCからも現在の進捗状況が確認でき、帳票のプリントができるため容易に情報共有ができます。
マンションの仕上工事だけでなく、工程マスターを変更することにより、新築やリニューアル工事の躯体、外構、設備など、あらゆる工事に適用できます。
進捗管理システムイメージ
セキュリティ対策
通信会社が提供するMDM(Mobile Device Management)管理サービスを利用することで、システム管理者による使用状況確認や紛失時のリモート操作による記憶情報の消去が可能です。
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