鴻池組 スマートデバイス活用の『杭施工記録システム』を開発
-KOCoチェックのアプリケーションとして追加-

2016年12月15日  リリース[その他]

 株式会社鴻池組(本社 大阪市、代表取締役社長 蔦田守弘)は、スマートデバイスを活用して杭工事の管理を支援する『杭施工記録システム』を開発しました。
 当社では、2013年にスマートデバイスを活用した工事管理システム「KOCoチェック」(KONOIKE Construction Smart Check System)を開発し、配筋検査や仕上検査を中心に建築工事の施工管理に適用してきました。
 杭工事の記録に関しては、昨年の杭工事施工記録流用の問題発覚後、今年3月に国土交通省より告示が出され、それを受ける形で一般社団法人日本建設業連合会からは「既製コンクリート杭施工管理指針」がリリースされました。当社においても、杭工事に関する品質管理基準をこれらの指針等に準拠する形で改訂しました。一方、多くの施工記録を漏れなく確実に、また効率よく管理できるシステムへの現場ニーズは高く、今回の開発はこれに応えたものです。
 なお、これまでのKOCoチェックのアプリケーションと同様に、株式会社レゴリス(本社 東京都、社長 伊藤謙自)と共同し、同社のSPIDER PLUSをプラットフォームにして開発しました。

 『KOCoチェック-杭施工記録システム-』の主な特長は以下の通りです。

○ 既製杭および場所打ち杭の何れにも適用が可能です。

○ 工事フローに沿った管理項目が表示され、入力データに応じて各項目に対する施工記録(確認、写真)の有無を色分け表示することで記録漏れを防ぎます。

○ 杭伏図に各杭の施工状況(施工前、施工中、施工完了)を色分け表示することで、杭工事全体の進捗状況が把握できます。

○ 事前にマスター登録した杭の仕様やボーリングデータ等をデバイス上で確認できるため、現場での管理業務の効率化や品質確保に効果を発揮します。

○ 従来、工事後に数時間を要して作成していた一連の杭施工記録は、杭番号や記録日時など出力条件を設定することで、数分でEXCELファイルとして出力できます。

○ クラウドサーバーを用いたシステムであるためデータの紛失等が防止でき、現場にて入力された施工記録は、管理者用のPCや関係者のデバイスからも確認することができます。

 10月より大阪市および愛知県の現場において当システムのテストを行い、問題点の把握・改良を進めた結果、12月15日よりKOCoチェックの新アプリケーションとして運用を開始します。
今後は他のアプリケーションと同様に、工事管理の効率化および高度化を目指して全社展開するとともに、株式会社レゴリスによる外販も行っていく予定です。