鴻池組 技術研究発表会を開催
-最新の技術開発成果と高度技術による施工事例を発表-

2016年08月24日  リリース[その他]

 株式会社鴻池組(本社 大阪市、代表取締役社長 蔦田守弘)は、役職員を対象とした技術研究発表会を東京本店(7/26開催)および大阪本店(8/3開催)の2会場で開催しました。発表会では、鴻池組技術研究報告(毎年7月発行)に掲載した最新の論文、施工報告の中から、土木部門4テーマ、建築部門5テーマを選んで発表しました。
 発表会は、自社技術への理解を深め、技術の社内水平展開を図ることで、「現場力・技術力」を向上させることを目的とし、発表者、聴講者双方のスキルアップを図る「人財創出」の場として位置付けています。
 鴻池組は、昭和50年から平成15年までの29年間の毎年、お客様や学識経験者を招いた技術研究発表会を開催し好評を得ておりましたが、その後、状況の変化等により開催を見合わせていました。今般、「現場力・技術力」の向上や「技術開発」の強化という会社方針を受け、社内の役職員向け発表会として復活させ、再スタートを切りました。
 開会の挨拶に立った技術開発担当の古川和義常務執行役員は、厳しい受注競争の再来に備え「他社にない独自技術」の開発や「品質・工程・安全に優れた施工技術」を磨くことの必要性を聴講者に訴え、そのためには各自が目的意識を持った日々の研鑽を積むことが重要であると述べました。
 発表会には両会場を合わせ約400名が出席し、活発な質疑応答が行われました。また、一部の支店にはTV会議およびWEB会議のシステムを用いてリアルタイムに発表状況を配信するなど、より多くの役職員が参加できるように配慮しました。なお、アンケート等を通して参加者から好評を得たことから、今後も継続して開催する予定です。


●発表テーマ
[土木部門]
 1.全断面追尾式穿孔誘導システム「ドリルNAVI」の開発
 2.燃料油による汚染土壌のバイオレメディエーション技術の開発
 3.長距離推進をシールド坑内から発進 -東大阪市シールド-
 4.災害廃棄物の適正処理と高リサイクル率の実現 -広島市災害廃棄物処理業務-
[建築部門]
 1.スマートデバイスを用いた工事管理システム -KOCoチェックの開発と運用-
 2.アジテータ車のドラム内に設置したプローブによるコンクリート品質の連続管理
 3.アリーナ屋根鉄骨のスライド工法による工期短縮 -葛飾区水元体育館-
 4.既存の実験棟を覆う新設研究施設の施工 -名古屋大学ITbM-
 5.駅ホームを覆う大屋根鉄骨トラスの施工 -阪神甲子園駅-