スマートデバイス活用の工事管理システム『KOCoチェック』を開発

2013年12月20日  リリース[その他]

株式会社鴻池組(本社 大阪市、代表取締役社長 蔦田守弘)は、スマートデバイスを活用した配筋検査および仕上検査システムを中心とした工事管理システム『KOCo(ココ)チェック』(KONOIKE Construction Smart Check System)を開発しました。
当社では、工事管理業務の高度化や効率化を目的として、1992年に電子手帳、2002年にはPDA(Personal Digital Assistant)によるシステムを開発し、マンション工事の検査業務を中心に適用してきましたが、急速に普及するタブレット端末などのスマートデバイスを現場での管理に活用すべく検討を進め、これまでのシステムに大幅な改良と新たな機能を追加したシステムを開発しました。
開発に当たって、既存システムの問題点や期待される新機能などを関係者から聴取した結果、視認性と携帯性が両立できる7インチサイズのデバイス(iPad mini)を採用しました。また搭載するソフトについては、株式会社レゴリス(本社 東京都、社長 伊藤謙自)の図面閲覧ソフト(スパイダープラス)をベースに、同社と共同して開発しました。
既存システムと比べた新システムの主な特長は以下の通りです。
○配筋検査システム
・配筋リストの切り出し作業を効率化
・配筋写真撮影時のデータ入力だけで写真帳を自動生成
○仕上検査システム
・パソコン上でのデータ作成を効率化
・PDAシステムの良さを活かしつつ、新たなデバイスの機能を取り入れることで、現場での操作性が向上
・QRコードによる各種部屋情報の呼び出し機能
・使用目的に合わせた各種指摘一覧表が出力可能

9月より東京、大阪および名古屋の数現場で試行を開始し、既存システムと比べ事前の入力作業の効率が上がり、よりきめ細かな管理が可能となることが確認されました。今後、具体的な効果の検証やシステムの改善を行うとともに、検査以外の業務での活用についても試行を進める予定です。