PCB汚染土壌浄化事業における新会社の操業開始について
2008年08月01日 リリース[環境関連技術]
株式会社 鴻池組
東芝とテルムと共同で
当社は、株式会社東芝(以下「東芝」)と株式会社テルム(以下「テルム」)と共同で、拠点型PCB汚染土壌浄化事業では国内初*1の専門会社を設立し、8月1日より操業を開始します。
新会社の名称は「株式会社ジオスチーム* 2」で、東芝50%、テルム30%、当社20%の出資により運営します。新会社は、現在、北九州市若松区でテルムが行っている1時間あたり0.3トン規模のPCB汚染土壌浄化処理事業を継承することになります。また、3社が共同で2008年10月から開始予定である、1時間あたり2トン規模の土壌処理の実証実験についても、新会社が継承し、積極的に進めていきます。
近年、全国各地でPCBなどの土壌汚染が顕在化し、土壌浄化についてのニーズが高まるとともに、浄化を必要とする汚染土壌量も増加傾向にあります。国内でこれらの汚染土壌を処理するためには、安全で浄化性能が優れた処理施設が求められています。
新会社では、市場ニーズに即した事業運営を図り、より大規模で安全確実な浄化処理技術を早期に確立することで、安心して暮らせる社会環境づくりに貢献していきます。
*1 2008年7月、東芝調べ。
*2 2001年に東芝が開発した土壌浄化技術「ジオスチーム法」に由来。「ジオスチーム法」とは、土壌を加熱し汚染物を蒸発させる方式(間接熱脱着法)により土壌からPCB等の汚染物を除去する工程と、土壌から蒸発させた汚染物質を水蒸気で分解する方法(水蒸気分解法)により無害化する工程の二つの工程で構成される。汚染物の除去から分解までを一連のシステム内で行なうため、装置外へ汚染物を排出せず、また溶剤や薬品を用いないため、有害物・危険物等を取り扱う必要がない。
新会社の概要
会社名 | 株式会社ジオスチーム |
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代表者 |
取締役社長 野口 喜美夫 (現 株式会社 東芝 社会システム社 水・環境システム事業部 事業部長附) |
資本金 | 1億円 |
出資比率 | 東芝50% テルム30% 鴻池組20% |
所在地 | 福岡県北九州市若松区響町1-62-1 |
事業内容 | PCB汚染土壌浄化事業 |
従業員数 | 42名 |
設立 | 2008年6月26日 |
操業開始 | 2008年8月1日 |