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本州四国連絡高速道路の耐震補強工事で実証

バキュームブラスト自動化ロボットによる施工

2025年10月27日 リリース

株式会社鴻池組(本社 大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)は、株式会社イクシス(本社 神奈川県川崎市幸区 代表取締役 狩野高志、山崎文敬)と2024年に開発した橋脚の耐震補強工事における表面処理作業を自動化する建設ロボットを使用して、現場実証を行いました。

背景と経緯

建設業界では、技能労働者の高齢化や人手不足が深刻な課題となっています。また、危険を伴う作業環境の改善も急務となっています。そこで鴻池組は、橋脚のRC巻立てによる耐震補強工事で実施される表面処理工法に着目し、その工法のひとつであるバキュームブラスト工法を自動で行うロボットを開発してまいりました(写真-1、図-1)。

内容と成果

本州四国連絡高速道路株式会社坂出管理センター様の協力により、橋脚の耐震補強工事で建設ロボットによる自律施工の現場実証を行い、建設現場の省人化と安全性向上の有効性があることを確認しました。

①バキュームブラスト自動化ロボットの稼働状況
本体フレームを内蔵エアシリンダーで伸縮させ、4箇所に配置された車輪を構造物に押し付けることで橋脚を把持し、橋脚を50100mm/sの速度で自律走行します。本実証では、既設の橋脚を対象にロボットを組立て、自律走行させることで、橋脚を安定して昇降できることを確認しました。(写真-2

②バキュームブラストによる施工状況
大型化したブラストガンをユニット上の走行レールに沿って10100mm/sの速度で水平移動させることで橋脚面に密着させて研掃を行います。本実証では、既設のコンクリート表面のバキュームブラストによる二面同時施工を行い、作業員数の削減、品質の安定化、粉じん飛散防止、高所作業の解消など、多くのメリットが得られることを確認しました。(写真-3

今後の展望

本実証により、開発したロボットが建設現場において、人手不足の解消や作業員の負担軽減など、安全性の向上に効果があることを確認しました。今後は、現場適用を引き続き進めるとともに、さらなる用途開発を図ってまいります。

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