2025年07月31日 リリース
株式会社鴻池組(本社 大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)と日本コンピュータシステム(NCS)株式会社(本社 東京都港区 代表取締役社長 川部弘明)が2024年に開発したGNSSを使った工事車両管理システム「IMANANDAI」(※1)(※2)(※3)に、新たに2つの機能が追加されました。コンクリート打設の進捗をリアルタイムで確認できる機能と、ダンプカーの位置情報を共有する機能です。これらの機能により、建設現場での品質向上と作業効率の改善が期待されます。複数の現場での実証も完了しており、建設業界のデジタル化推進に貢献します。
建設現場では、コンクリート打設時の品質管理や残土運搬の効率化が重要な課題となっています。従来の管理方法では、リアルタイムでの状況把握が困難で、品質確保と生産性向上の両立が求められていました。
そこで、既存のシステムをさらに発展させ、現場のニーズに応える新機能の開発に取り組みました。
①コンクリート打ち重ね管理機能
・タブレットPC等の画面でリアルタイムにコンクリートの打ち重ね状況を視覚的に確認可能
・打設の進捗状況を正確に把握することで、コンクリートの品質と生産性向上に大きく寄与
・打ち重ね時間の管理により、コンクリートの一体性確保をサポート
・任意のタイミングで、管理者の端末へのPush通知により、画面を見ていない場合でも打設の進捗状況を確認可能
②残土運搬用ダンプの運行管理機能
・ダンプカーの位置情報をリアルタイムで関係者間に共有
・運搬効率の最適化により現場の生産性向上を実現
・車両の稼働状況を一元管理し、現場運営の効率化に貢献
本システムの機能拡張により、建設現場のデジタル化をさらに推進し、品質向上と生産性向上の両立を図ってまいります。
※1 IMANANDAIはクラウド、スマートフォン、GNSSを活用した生コンの品質・打設管理および生コン車の運行・安全を支援するシステムです。その他、環境面にも配慮し、生コン車の運転状況を元にしたCO2排出量(概算値)の可視化し現状の把握が可能です。IMANANDAIのシステムプラットフォームとして、地図情報を利活用したシステム開発を得意とする日本コンピュータシステム株式会社の施工管理業務支援クラウドサービス「イクト」を利用しています。
※2 NETIS(建新技術情報提供システム)登録済み。登録番号:CB-230030-A
※3株式会社レックス(本社 兵庫県西宮市 代表取締役社長 加藤 信幸)にて販売中