2024年12月23日 リリース
2024年11月13日、株式会社鴻池組(本社 大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)は、株式会社安藤・間(本社 東京都港区 代表取締役社長 国谷一彦)、株式会社熊谷組(本社 東京都新宿区 代表取締役社長 上田真)、東急建設株式会社(本社 東京都渋谷区 代表取締役社長 寺田光宏)と共同し、日本大学生産工学部建築工学科の1年生242名を対象に1都3県の10現場で、大規模な建設現場見学会を開催しました。
建築系学部の学生の施工管理職離れが進む中、日本大学生産工学部から「1年生の早期段階でゼネコンの建設現場を体験させ、ものづくりの最前線である現場に対する理解と興味を高め、エンジニアの進路を選択する学生を増やすきっかけとしたい」との相談が寄せられました。200名を超える大規模な現場見学会の実現に向け、鴻池組が幹事会社となり、他のゼネコン3社に協力を要請しました。5月から大学関係者も交えた定期的な打ち合わせを重ね、安全で効率的な見学会の実施体制を構築してきました。
見学会を実施した10現場のうち、鴻池組は「(仮称)秀和青山レジデンスマンション建替事業計画(東京都渋谷区)」と「(仮称)三郷物流開発計画 西街区(三郷Ⅰ)新築工事(埼玉県三郷市)」の2つの現場を公開しました。
「秀和青山レジデンスマンション建替事業」では、同校OBの職員より、工事概要や現場の1日の流れについて説明を受けた後、コミュニケーションツールやICT技術を用いた品質管理の手法などについて学びました。その後、現場を見学し、上階から下階へと移動するにつれて進むタワーマンションの仕上げ工事の工程を確認しました。学生たちは部屋ごとに設置された施工図を確認しながら、それぞれのプランや内装デザイン、住宅設備の違いに興味を持って見学していました。
「三郷物流開発計画」では、工事概要や躯体工事における様々な工種の説明を受けた後、実際の工事現場を見学しました。学生たちは、大規模物流施設工事のダイナミックさに圧倒されている様子でした。その後、事務所にて実施した座談会では、同校OB職員から施工管理職を選んだ理由や仕事のやりがいについて説明を受け、真剣に耳を傾けている様子でした。
学生たちは、現場見学を通じて進化を遂げる建設業界の魅力を直接体験する機会を得ました。現場で活躍する技術者との対話を通じ、業界の最新技術や持続可能な未来に向けた取り組みを学び、次世代の建設業界を担う視点を広げる重要なきっかけとなりました。
建設業界は今、大きな転換期にあります。ICT技術やロボットの導入による効率化や「働き方改革」の進展を背景に、若い世代が挑戦しやすい環境が急速に整いつつあります。今回の見学会を通じて、新しい建設業界の姿を学生たちに伝え、少しでも興味を持ってもらえることを目指しました。
今後もこのような取り組みを継続し、次世代の担い手を育成するとともに、業界全体の成長と発展に貢献してまいります。
ニューストップへ