ニュース

隠岐グリーンパワー合同会社 隠岐の島町でバイオマス発電運転開始

2024年11月20日 リリース

株式会社 鴻池組(大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)、株式会社 藤井基礎設計事務所(松江市東津田町 代表取締役社長 藤井俊逸)、株式会社 御池鐵工所(福山市神辺町 代表取締役社長 小林秀匡)の3社と共同で設立した隠岐グリーンパワー合同会社(隠岐の島町城北町)は、島根県隠岐の島町の下西発電所においてバイオマス発電の運転を開始しました。

取り組みの背景

鴻池組は、1939(昭和14)年以来、隠岐諸島で建築・土木工事に携わり、隠岐の島町でも工事を多数手がけてまいりました。隠岐の島町は、近年、脱炭素社会の推進や持続可能なまちづくりを通した地域活性化を進める施策を打ち出しました。鴻池組はその施策に賛同し、2022年6月には隠岐の島町と「再生可能エネルギーの推進等に関する包括協定」を締結。同月、隠岐の島町での再生可能エネルギー事業を行う隠岐グリーンパワー合同会社を設立しました。2023年10月より事務所を開設し、地元での従業員雇用を行っています。

下西発電所の位置づけ

鴻池組は、地域に根差した小規模分散の再生可能エネルギー開発を目指し、その第一弾となるバイオマス発電所の運転を開始します。隠岐グリーンパワー合同会社が所有する下西発電所は、隠岐の島町内の林業事業者と連携し、間伐材や林地残材などの未利用木質バイオマスを原料とした木質ペレットを用いることにより、地産地消を推し進めます。近年の豪雨災害等では、林地残材が崩壊土砂とともに流出し、二次災害を引き起こす一因となっています。未利用木質バイオマス資源の活用により、里山の整備や災害に強い森林づくりにつながることも期待しています。発電した電気は固定価格買取制度を活用して中国電力ネットワークへ売電を行います。隠岐諸島は送電線が本土と連系していない離島のため、売電した電気は島内で使用されます。
さらに、発電所から発生する廃熱やバイオ炭などの副産物活用や環境教育、人材育成等について、地域の皆様と共に考え、地方創生や活性化の一翼を担う事業として今後も取り組んでまいります。

下西発電所諸元

発電所名  :下西発電所
設置場所  :島根県隠岐郡隠岐の島町下西60-1
発電型式  :木質バイオマス熱分解ガス化
最大出力  :150kW
燃料    :隠岐の島町産ペレット(燃料区分:間伐材等由来の木質バイオマス)
燃料使用量 :約1,080t/年

隠岐グリーンパワー合同会社概要

所在地  :隠岐の島町城北町667番2
設立年月 :2022年6月29日
代表者  :代表社員 株式会社鴻池組 職務執行者 井澤武史
出資会社 :株式会社鴻池組
      株式会社藤井基礎設計事務所
      株式会社御池鐵工所
事業内容 :1.バイオマスによる発電事業
      2.売電事業及び売熱事業並びにそれに関する施設の管理及び運営
      3.バイオマス原料の製造に関する事業
      4.バイオマス発電による副産物の利活用に関する事業
      5.上記各号に付帯関連する一切の事業
       HP URL :http://okigp.co.jp/

ニューストップへ