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国内初、バッチ式の乾式メタン発酵による

バイオガス発電事業 -朝霧高原プロジェクト

2024年02月06日 リリース

株式会社鴻池組(本社 大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)は富士バイオテック株式会社(静岡県富士宮市)、株式会社KSバイオマスエナジー(岡山県倉敷市)と共に、このたび当社を代表社員とする朝霧バイオガス合同会社・朝霧バイオパワー合同会社を設立し、静岡県富士宮市朝霧地区において国内初となるバッチ式による乾式メタン発酵のバイオガス発電事業に着手致します。

本事業は既存堆肥製造施設の前処理施設としてバッチ式(1)の乾式メタン発酵設備(ドイツBEKON社製)を設置し、牛糞や食品残渣を原料としてメタン発酵によりバイオガス生産を行う産業廃棄物処理事業(朝霧バイオガス合同会社)と熱電併給装置(CHP)によるバイオガスFIT発電事業(朝霧バイオパワー合同会社)で構成されています。(※1.連続式ではなく1つのサイクルで発酵工程を完了させる方式)

酪農が盛んな富士宮市朝霧地区では年間10万t以上の牛糞処理が必要であり堆肥化処理(好気性発酵)も行われておりますが、本事業ではメタン発酵処理(嫌気性発酵)によりメタンガスをCHP運転燃料としてエネルギー回収し電気・熱利用を行います。

メタン発酵設備は5槽の発酵槽(最大投入量:248t/槽)を有し、各槽に原料を投入後は動力による撹拌・切返しなどは一切なく消化液を散布するだけの構造となっています(図1)。発酵後の残渣は既存堆肥製造施設において堆肥化されることにより廃棄物は一切発生せず資源・エネルギーを無駄なく有効に利用でき、サーキュラーエコノミーを形成いたします。バッチ式の乾式メタン発酵であることより消化液処理・排水処理が不要であることから環境負荷も少ない再生可能エネルギー事業となります。

施設概要

施設名称 (仮称)朝霧高原バイオガス発電所
事業者名 朝霧バイオガス合同会社、朝霧バイオパワー合同会社
合同会社構成 株式会社鴻池組、富士バイオテック株式会社、株式会社KSバイオマスエナジー
事業予定地 静岡県富士宮市根原(富士バイオテック株式会社敷地内)
事業内容 中間処理施設(牛糞・食品残渣)およびバイオガス発電施設
年間処理能力 牛糞:14,200t、食品残渣:13,600t
発電出力 546kW
年間発電量 4,560MWh(一般家庭年間平均消費電力量の約1000世帯分)

以上

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