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広瀬川第3雨水幹線工事1 上流工区のシールド到達

2023年06月19日 リリース

このたび、仙台駅西口地区大規模雨水処理施設整備事業で計画された工事のうち、広瀬川第3雨水幹線工事1で上流工区のミニシールドマシンが到達しました。本工事は、発注が宮城県仙台市、施工は鴻池組・西武建設・あおみ建設・鎌田建設共同企業体により行われました。

広瀬川第3雨水幹線工事1 上流工区のシールドが到達
仙台駅西口地区の浸水被害解消に向けて

仙台駅西口地区では、降雨による道路冠水、地下施設への雨水流入などの浸水被害が発生しています。令和元年の台風19号の大雨では道路冠水が173件発生して仙台駅前の大通りが通行止めになるなど、市民生活に重大な影響が出ました。仙台市では、計画降雨(52/h)に対して浸水被害を解消し、既往最大降雨(72/h、平成2年)に対して道路冠水(浸水深20㎝以上)と床上浸水(浸水深45)の発生を抑える水準の施設規模として、仙台駅西口地区大規模雨水処理施設整備事業を行っています。この事業の一環として計画された広瀬川第3雨水幹線工事1の上流工区(φ1,800㎜)は途中、地下鉄の上越し施工や最下流吐口の高さ以下にはできないなどの制限がある中で自然流下を実現する必要があり、低土被り、緩勾配で長距離かつ曲線の多い線形(延長1,615m、曲線半径200m未満9箇所)となりました。

本工事は、多数の市民が利用する五橋公園を発進基地として使用し、アーケード街(クリスロード商店街)をはじめ市内中心地を沿線として施工しました。周辺環境に影響を及ぼさないよう、沈下量、騒音・振動の測定を行いながら掘進を進めました。また、地下鉄トンネルや電力洞道等との近接施工や急曲線施工の精度を高めるため、高精度ジャイロによる坑内基準測量を13回実施しました。途中900mの地点でシールド機のビット交換を行い、68日にJR線路に近接する花京院の到達立坑へ到達しました。

本工事はこれから発進基地での設備替えを行った後、広瀬川左岸の土樋緑地到達立坑へ向けて下流工区のシールドトンネル(φ2,600㎜、延長828m)の施工を行います。安全と周辺への配慮を心掛けながら工事を進めてまいります。引き続き、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

工事名称:広瀬川第3雨水幹線工事1

工事場所:仙台市青葉区花京院一丁目241地先~土樋一丁目1981地先

発注者名:宮城県仙台市

施  工:鴻池組・西武建設・あおみ建設・鎌田建設共同企業体

工事概要:管路施設工 路線延長 2,460.45m

・立坑工(φ10.5m×H13.9m、φ8.4m×H11.1m、φ3.1m×6.7m、φ3.5m×5.8m)

・φ1,800㎜ミニシールド工 1,615.18m

・φ2,600㎜泥土圧式シールド工 827.93m

・φ1,500FRPM管開削工 9.74m

・φ900㎜刃口推進工 7.60m

・特殊人孔設置工 3箇所

・仮設工 1式

・付帯工 1式

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