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鴻池組社員がチェコの国際会議で研究発表

2023年06月14日 リリース

鴻池組の新入社員がチェコで開催されたUNDERGROUND CONSTRUCTION PRAGUE 2023で、学生時代の研究について発表いたしました。

UNDERGROUND CONSTRUCTION PRAGUE は、3 年ごとに定期的に開催されてきた国際会議ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で2022年の開催は見送りとなり1 年延期されていました。同会議には地盤基礎分野の著名かつ国際的な専門家が出席しており、当該分野において世界的に重要な学会の1つとしての位置づけをもちます。

このたびは弊社社員 桐谷凌(2023年入社)が、ソイルセメント山留め壁の鉛直支持力に及ぼす地盤の拘束効果に関する研究発表を行いました。

開催概要

日時:2023 年5 月29 日~5 月31 日
場所:Clarion Congress Hotel Prague(プラハ中心部周辺にあるカンファレンス会場)

発表要旨

逆打ち工法や地盤アンカー工法などを採用しソイルセメント山留め壁に鉛直荷重を負担させる場合、鉛直支持力の検討が必要となります。日本で一般的に用いられる山留め設計指針には、壁体強度から決まるソイルセメント山留め壁の鉛直支持力評価式が示されていますが、周辺地盤による拘束や、現場条件により異なる芯材先端以深のソイルセメント長さの影響を十分に反映しているとは言えません。
そこで本研究では、ソイルセメント山留め壁の一要素を取り出した模型杭を対象に加圧土槽を用いた鉛直載荷試験を実施し、気中の無拘束状態の載荷試験結果と比較しました。
その結果、地盤拘束により杭体強度が上昇することを確認しました。

参加して

学生時代はコロナウイルスの影響で、国際会議に参加することが困難でした。しかし今回、大学院時代の指導教員で論文共著者の下村修一准教授(日本大学生産工学部建築工学科)とともにチェコへ渡航し、初めて国際学会へ参加・発表することができました。とても素晴らしい経験になりました。

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