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高純度バイオディーゼル燃料「B30燃料」を

大型造成現場の建設機械に使用する実証実験を開始

2023年05月26日 リリース

株式会社鴻池組(本社 大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)は、202358日、富士興産株式会社(本社 東京都千代田区 代表取締役社長 保谷尚登 )、日立建機日本株式会社(本社 埼玉県草加市 代表取締役社長 廣瀬雅章)、株式会社建設技術研究所(本社 東京都中央区 代表取締役社長 中村哲己)、一般社団法人高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会(大阪府守口市 代表理事 星子桜文)と協力し、軽油代替燃料である高純度バイオディーゼルB30燃料(Bio Diesel Fuel、以下B30燃料)を大型造成現場で建設機械の燃料として使用する実証実験を開始しました。

①高純度バイオディーゼル燃料(以下BDF)について

高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会が提供する「ReESEL」というBDFは、蒸留精製処理で脂肪酸メチルエステル成分の純度を99.9% まで高めた燃料です。
また、JIS規格(JIS-K2390)の26項目をすべてクリアしている特徴もあります。

②本実証実験について

本実証実験で使用するB30燃料は、軽油にバイオディーゼル燃料を混合しており、日本での使用例は少なく、このたび建設機械で初めて使用します。本実験では荷重判定装置「ロードライト」搭載の0.7㎥級油圧ショベル2台を使用し、1台はB30燃料、もう1台には軽油を使用。2台の建設機械を利用することで、軽油との燃費比較、定期点検による使用機械への影響検証、排気ガスの分析による環境影響検証等を行います。

・稼働時間:16時間、1ヶ月22日(計132時間/月)

・実験期間:20235月~20244

・実証現場:瑞穂環境保全センター第三期保全計画埋立地工事(京都府船井郡京丹波町)

給油方法は、パトロール給油で現場に設置した990ℓ級の屋外燃料タンクに納入し、タンクから油圧ショベルには適宜給油します。

鴻池組は、中期計画「KONOIKE Next Vision [for SDGs]」の重要テーマの一つにCO₂排出量削減を掲げ、全社を挙げた取り組みを進めています。CO₂削減量の目標値として、2030年度のCO₂排出量Scope1+2 5,000t- CO₂及び2050年度CO₂排出量「実質ゼロ」を掲げています。引き続き、施工段階の黒煙の排出による大気汚染を抑え、30%のCO₂削減が可能なB30燃料の普及を目指してまいります。

            

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