ニュース

国道2号大樋橋西高架橋工事竣工

2023年04月04日 リリース

このたび、慢性的な渋滞を緩和するために計画された国道2号大樋橋西高架橋工事(岡山市)が竣工しました。本工事は、発注が中国地方整備局岡山国道事務所、施工は上部工を日本ファブテック株式会社(本社 茨城県取手市 代表取締役社長 野上勇)、下部工を株式会社鴻池組(本社 大阪市 代表取締役社長  渡津弘己)が担当する異工種JVにより行われました。

国道2号 大樋橋西交差点の高架橋工事が竣工 渋滞の緩和へ

大樋橋西交差点は岡山市南区に位置しており、国道2号(交通量約9万台/日)と国道180号岡山西バイパス(約2万台/日)の交差点でもあるため、朝夕のラッシュ時には慢性的に渋滞が発生していました。

渋滞を緩和するため、2020年度に国が交差点の立体化へ着手し、20219月には一晩のうちに交差点に橋桁と橋脚を設置する一括架設工事を行いました。その後、段階的に工事を進め、20224月に2車線、同年10月には3車線が開通。そして2023年2月23日には、1車線だった下り線が2車線となり、上下線ともに片側2車線の交通が可能となりました。これにより交差点をまたぐ高架橋が全面開通しました。

 

本工事は交通量が多く、狭小な作業ヤード内での施工となり難易度も高いことから、設計段階より施工者の技術力とノウハウを設計内容に反映できる技術提案・交渉方式(ECI方式)が採用されました。

ECI方式では、上部工でRC壁高欄から鋼製壁高欄への変更、トラッククレーンによる一括架設から多軸台車による一括架設への変更、下部工でRC橋脚から鋼製橋脚への変更などが、品質・工程・経済性・安全性・現道交通への影響等を考慮して採用されました。また、3次元のBIM/CIMモデルに時間軸を追加した4Dモデルを作成し、施工ステップを再現することで重機等の配置や進捗状況を確認しました。さらに運転者目線の走行シミュレーション動画を作成し、架設後の信号視認性を確認するなど警察協議にも活用しました。BIM/CIMモデルには属性情報付与を行い、維持管理での活用を図っていきます。

本工事は329日に完成検査をうけ、31日に竣工となりました。

 

工事名称:国道2号大樋橋西高架橋工事

工事場所:岡山市南区古新田~大福地内

発注者名:中国地方整備局岡山国道事務所

施  工:日本ファブテック・鴻池組JV

工事概要:工事延長 L=640

●橋梁上部工

鋼3径間連続立体鋼床板2主箱桁橋(橋長149.3m、支間長45.0m+57.9m+45.0m)

鋼重1,150

●橋梁下部工

橋台(A1・A2)2基 (H=8.3m~9.1m)    

・場所打ち杭工(φ1000L=24.0m 8本、L=23.5m 8

鋼製橋脚基礎(P1・P2)2基(H=3.5m)

・場所打ち杭工(φ2500L=22.5m 4本、L=23.0m 4

道路改良工

・軽量盛土工(EPS盛土)設置 6605㎥

・排水性舗装工 4,590㎡(t=750)、切削オーバーレイ工 3480㎡

・グースアスファルト舗装工 2,420㎡(t=80)

以上

ニューストップへ