ニュース

ヴァイシガノ橋梁架け替え計画が第1回OCAJIプロジェクト賞を受賞

2023年01月27日 リリース

株式会社鴻池組がサモア独立国で施工した「ヴァイシガノ橋梁架け替え計画」が、一般社団法人海外建設協会(OCAJI)により創設された「第1OCAJIプロジェクト賞」を受賞しました。

OCAJIプロジェクト賞とは

海外建設協会(OCAJI)では、日本の建設業が海外におけるプレゼンスを高め、継続的かつ安定的な海外活動の促進に寄与することを目的として、2022年度より優秀な海外建設プロジェクトを表彰する「OCAJIプロジェクト賞」を新たに設けました。第1回表彰式は2023123日に挙行されています。

ヴァイシガノ橋梁架け替え計画とは

サモア独立国の首都アピア市の主要幹線道路にかかるヴァイシガノ橋では、旧橋が長年の塩害を含めて経年劣化し、2002年より大型車両の通行が禁止されている状況でした。さらに2012年のサイクロンでは、旧橋の迂回路となっていた橋も通行不能となり、主要幹線道路が機能不全に陥りました。そこで、より安全で災害に強い道路とすべく、このたびの架け替えが計画されました。

本工事では、流木対策や塩害対策を考慮して桁高を抑え、塩分の付着を抑制するためプレテンション式中空床版橋を採用。また、耐久性を確保するためのエポキシ樹脂塗装鉄筋やPC 鋼材、シリカフュームを混和材とした高強度コンクリートを使用しています。

さらに、サモア国内の経済活動が循環するよう、協力会社としてサモア企業を採用しました。日本人指導者のもとで技術移転をはかりつつ、雇用機会創出にも寄与しています。

一連の取り組みは、日本とサモアの友好を象徴する建設プロジェクトとして高く評価されています。

≪工事概要≫

橋長75m

 上部工: PC3径間連結プレテンション方式中空床版橋

 下部工: 逆T式橋台及び小判型壁式橋脚

 基礎形式:場所打ち杭

取付道路工:計 424.5m

そのほか :護岸、護床工など

以上

ニューストップへ