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現場の一輪車電動化キットの導入検証を実施

2023年01月26日 リリース

株式会社 鴻池組(大阪市中央区 代表取締役社長 渡津弘己)は、社内の技術開発課題として「デジタルトランスフォーメーションに関する調査研究ワーキンググループ」を展開しています。

その活動の一環として、一輪車の電動化キット「E-Cat Kit(イーキャット キット)」(開発:株式会社CuboRex(キューボレックス))の導入に向けた検証を行いました。一輪車は現場で働く皆さんの物品移動に不可欠なものとなっていますが、大きな段差や傾斜では、体に負担がかかり運搬作業が困難になるという課題がありました。そこで本取組みは、パワーアシストスーツのように現場で働く協力会社の皆さんの作業負担軽減を支援するツールとして導入を検討しています。

E-Cat Kit」は、もともと和歌山県のミカン農家における過酷な労働環境を改善するために開発されました。ミカン農家の農作業では段々畑の不安定な山道で、100Kgを超えるコンテナを一輪車で運搬しています。そうした日々の農作業において負担軽減・事故防止に貢献しているツールです。電動化キットの構成部品である、バッテリー・タイヤ・アクセルレバーを一輪車に取付けることで、傾斜面の上りや凸凹面を進む際、楽に押すことが可能となっています。これを建築現場に応用できないかという着想から、このたびの導入検証を実施しました。

特徴

・最大運搬可能重量は100Kg

・傾斜面を上る際の最大角度は25

・電動化キット取り付け時の増加重量は約5Kg

5段階の変速機能付きで、アクセルレバーを5Max)にした場合、最大速度は13Km

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E-Cat Kitの性能検証結果

鴻池組つくばテクノセンターにおける検証では以下のことが確認できました。

11cmの段差を超えることができました

・人力では押し上げるのが困難な長いスロープを難なく進むことができました

今後の展開について

全国の稼働現場において試験運用の範囲を広げ、当社現場で働く協力会社の皆さんの作業負担軽減の一助とすべく導入を推進していく方向です。

以上

                    

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