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福岡県大牟田市「大牟田市令和2年7月豪雨に係る被災家屋等解体及び撤去に伴う災害廃棄物処理業務委託」に係る処理完了

-公費解体による解体廃棄物約7,000t を処理-

2021年08月30日 リリース

株式会社鴻池組(本社 大阪市、代表取締役社長 渡津弘己)は、このたび、令和2年7月豪雨に伴い福岡県大牟田市内で公費解体により発生した解体廃棄物の処理を完了しました。
大牟田市内で発生した災害廃棄物のうち、当社受託分の解体廃棄物の処理を2020(令和2)年11月末より開始し、2021(令和3)年6月末の完了までの約7ヶ月間に約7,000トンを処理しました。本業務による解体廃棄物のリサイクル率は71.6%となりました。

令和2年7月豪雨による大牟田市内の被害状況

昨年7月に発生した令和2年7月豪雨では、福岡県各地で局地的に猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、6日16時30分には八女市、みやま市、広川町とともに、大牟田市に大雨特別警報が発表されました。この大雨により、6日の日降雨量は大牟田観測所で388.5ミリを観測し、7月の月降雨量平年値394.6ミリに相当する雨量となりました。大牟田市内では、内水(下水道施設や水路など雨水を河川に排水するまでに起因する浸水)、外水(河川等の雨水排水先に起因する浸水)の両方の要因から多くの浸水被害が発生しており、市内の約1,200戸で床上浸水被害が発生するなどしました。

大牟田市令和2年7月豪雨に係る被災家屋等解体及び撤去に伴う災害廃棄物処理業務委託

本業務は、令和2年7月豪雨によって大牟田市内で被災した家屋等の公費解体に伴い発生した解体廃棄物の管理および収集運搬、処分を実施するものです。具体的には①仮置場の整備、②仮置場の管理・運営、③仮置場における解体廃棄物の受入・保管・選別等、④解体廃棄物の運搬・処分等、⑤仮置場の現状復旧などを行いました。
解体廃棄物のうち、木くずおよびコンクリートがらについては解体現場から直接市内の廃棄物処分業者に搬出されました。その他の解体廃棄物については、大牟田市諏訪公園文化交流ゾーン駐車場に開設した仮置場に搬入され、必要に応じて選別等の中間処理を行ったのち、リサイクル施設や処分施設に搬出しました。仮置場にはトラックスケールを設置して搬出数量を管理したほか、トラックスケールと連動したカメラを設置し、搬出状況の撮影を行いました。資源循環・環境負荷低減の観点から、コンクリートがらは再生砕石として、木くずはバイオマス発電の燃料として、金属くずは再生金属原料とするなど、解体廃棄物は可能な限りリサイクルするよう努めました。





これらの取り組みによって、2020(令和2)年11月末の処理開始から2021(令和3)年6月末の完了までの約7ヶ月間に約7,000トンを処理しました。本業務による解体廃棄物のリサイクル率は71.6%となりました。なお、解体廃棄物の品目別重量および重量比率は-に示す通りです。

災害廃棄物処理事業への継続的な参画

当社は、長年培ってきた環境浄化技術を活かして被災地域の早期復興・復旧に貢献すべく、東日本大震災以降、継続的に災害廃棄物処理事業に参画しております。今後も頻発することが想定される台風・豪雨災害や、発生が懸念される南海トラフ巨大地震および首都直下地震に対して、関連企業・団体との連携を深め、技術開発と保有技術の練磨を進めることで、安心安全な社会づくりに貢献してまいります。

以 上

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