2020年10月30日 リリース
CELBIC研究会(長谷工コーポレーション(幹事)、青木あすなろ建設、淺沼組、安藤ハザマ、奥村組、熊谷組、鴻池組、五洋建設、錢高組、鉄建建設、東急建設、東洋建設、矢作建設工業の13社で構成)は、普通ポルトランドセメントに対して10~70%の範囲で高炉スラグ微粉末を使用したコンクリートとする「CELBIC-環境配慮型BFコンクリート-」について、一般財団法人 日本建築総合試験所より令和2年10月5日付けで、建設材料技術性能証明(GBRC 材料証明 第20-02号)を取得しました。
CELBIC(セルビック:Consideration for Environmental Load using Blast furnace slag In Concrete)は、循環型社会の形成と地球環境問題の改善に寄与することを目的とし、建築コンクリート構造物に求められる所要の品質を確保しつつ、コンクリート材料に由来する二酸化炭素の排出量の約9~63%を削減する環境配慮型コンクリートです。また、CELBIC は、JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)に適合するコンクリートとして製造・出荷が可能であり、CELBIC研究会への参加13社の責任において施工することとなります。
今後は、建築物やそれ以外の鉄筋コンクリート構造物に対しても、環境配慮性を有したCELBICを適材適所への有効活用し、普及展開を目指してまいります。
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呼び名 |
高炉スラグ微粉末の使用率(質量%) |
二酸化炭素排出量の削減率(%) |
適用部位・部材 |
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A種クラス | 10以上30以下 | 約9~28 | 地下および地上構造物 |
B種クラス | 30を超え60以下 | 約18~51 | 地下および地上構造物 |
C種クラス | 60を超え70以下 | 約53~63 | 地下構造物または直接外気と接しない部位・部材 かつ、厚さが200mm以上 |
開発実験では、国内で主に流通している数種類の高炉スラグ微粉末を用いて、様々な条件におけるコンクリートの強度発現性・耐久性を確認し、高炉スラグ微粉末の使用率に応じた基本性能について検証いたしました。
この結果を基に、工場の選定やコンクリートの調合設計の方法を定め、実際の生コン工場においてCELBICの製造および実際の部材を想定した施工検証を行い、CELBICの調合設計・施工マニュアルを整備いたしました。
以上
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