「ASRリチウム工法」平成22年度日本材料学会技術賞を受賞
2011年05月27日 リリース[コンクリート]
株式会社 鴻池組
平成23年5月25日、大阪大学コンベンションセンター(大阪府吹田市)において、平成22年度日本材料学会学会賞の授賞式が行われ、ASRリチウム工法協会を代表して、株式会社鴻池組および極東興和株式会社の4名が「リチウムイオン内部圧入工によるASR抑制技術(ASRリチウム工法)の開発と実用化」で平成22年度日本材料学会技術賞を受賞しました。
本賞は、公益社団法人日本材料学会より、材料に関する工業技術の進歩発展に特に貢献した組織に授与されるものです。
本受賞理由は、これまで根本的な対策が困難とされてきたアルカリ骨材反応(ASR)によるコンクリートの劣化に対し、本技術がASRを根本的に抑制しうる新工法として開発・実用化されたと評価されたことによります。
ASRリチウム工法は、コンクリート構造物の表面から削孔した圧入孔を通じて、亜硝酸リチウムを主成分としたASR抑制剤を構造物内部に加圧注入し、コンクリート全体に抑制剤を浸透拡散させるものです。この工法は、これまで対策方法のなかったコンクリート内部のASRによる劣化を抑制すると同時に塩害対策としての効果も期待でき、構造物の長寿命化を図ります。
本工法の普及拡大を目的に発足した「ASRリチウム工法協会」(http://www.asrli.jp/、平成17年7月29日発足、会長 株式会社鴻池組 齊藤久克 代表取締役常務執行役員)には、現在、ゼネコン、専門工事会社、メーカーら12社が加盟しています。
以 上
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