- 2023
- 教育・研究・文化施設
大阪産業大学 東キャンパス 18号館
OUTLINE
大学の足跡と未来を示す、工学系学生の学舎
大阪府大東市にある学校法人大阪産業大学の、中期経営計画”vision100”に基づくキャンパス整備の一環である。工学部系の校舎が建ち並ぶ東キャンパスの、実験・講義棟である「18号館」の設計を担った。複雑に密集した校舎群の合間を縫い、鍋田川に向かって顔を出すようにファサードを構える。「選ばれる大学」を実現すべく、半世紀にわたる段階的な東キャンパス開発史における、一つの転換点となるデザインを目指した。
SOLUTION
お客様との約束
敷地高低差5mという地形的条件の解決のため、鍋田川沿いからのルートを確保する屋外階段を提案した。路地空間から空に向かう茶色の目隠しルーバーは、レンガタイル貼の既存キャンパス景観を踏襲している。一方で、水平垂直を強調するモノトーンのデザインによって、工学系学舎としての存在感を示した。歴史を受け継いで未来へ向かう道の上に、学生たちの新しい居場所を創出し、東キャンパスの「交差点」を生み出した。
DATA
建築主 | 学校法人 大阪産業大学 |
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所在地 | 大阪府大東市 |
設計 | 意匠:笹田 浩司、南野 騰志 構造:宮久保 秀樹、山本 佳明 設備:竹鼻 紫 |
構造・規模 | 延床面積:5,893.75㎡ 構造:鉄骨造(一部 鉄骨鉄筋コンクリート造) 規模:地下1階・地上5階 |
竣工年月 | 2023年8月 撮影:㈱写真通信 |