- 2014
- マンション・集合住宅
ジオタワー高槻ミューズガーデン
OUTLINE
駅直結の超高層制振マンション
大阪府高槻市のJR高槻駅北東地区開発事業として2012年に整備されたMUSEたかつきは、甲子園球場の約2.4倍の広大な敷地に住宅、学校、医療施設、商業施設などが配されている。本件はその中心部に位置し、総戸数477戸を擁する地上42階建の超高層集合住宅である。3階はJR高槻駅とペデストリアンデッキで接続され、駅へのスムーズなアクセスを実現している。
SOLUTION
社会との約束
大地震時に地震エネルギーを吸収して揺れや構造躯体の損傷を軽減するため、制振部材として、低降伏点鋼を用いたブレース型ダンパーと間柱型ダンパーを、4~30階各階に4基ずつ配置した。
お客様との約束
基準階は、住戸部分の床スラブにプレストレスを導入したハーフプレキャスト版による大型スラブを採用。住戸内に極力梁型が出ない計画とした。柱、梁、バルコニーともにプレキャスト化とした積層工法を採用し、高品質な構造躯体を構築している。建物4隅には柱を設けず、角部屋からの眺望を最大限に生かしている。材料に関して、コンクリート強度は最大Fc80(80N/mm2)とし、柱断面の縮小と耐久性の向上を図った。基礎形式は、GL-16m付近から出現する砂礫層を支持地盤とする場所打ちコンクリート拡底杭を採用している。また、共用空間は人々が憩える空間づくりを図った。「ミューズガーデン」と題されたように、高層化により市街地に創出された、約2,500㎡の広大なガーデンは、季節ごとの彩りを楽しめる植栽計画とし、どの位置からも緑を感じられるレイアウトに。日々の暮らしに潤いと安らぎをもたらしている。
DATA
建築主 | 阪急阪神不動産株式会社・関電不動産開発株式会社 |
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所在地 | 大阪府高槻市 |
設計 | 意匠:高井市朗・井上和彦・稲継庸平 構造:安野郷・志摩好宣・宮久保秀樹・河井翔太郎 設備:石橋洋一・小寺皓 |
構造・規模 | 延床面積:61,673.27㎡ 構造:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 規模:地上42階・塔屋2階・デッキ棟地上3階 |
竣工年月 | 2014年12月 |