- 2019
- 歴史的建造物・文化財
東リ インテリア歴史館
OUTLINE
創業時の建物を、企業歴史館として再生
東リ インテリア歴史館の原型は建築家・渡辺節氏の設計および鴻池組の施工により、1920年に竣工した旧東洋リノリユーム本館事務所棟である。大正期建築の面影を色濃く残す貴重な歴史的建造物として、2007年に兵庫県伊丹市より景観重要建造物の指定を受けた。本件は木造の耐震補強基準に沿った耐震補強・改修工事を行い、改修完了後の2019年に創業時からの歴史を展観する「東リ インテリア歴史館」として開館。2020年に国登録有形文化財に登録された。
SOLUTION
お客様との約束
創業の原点である旧東洋リノリユーム本館事務所棟を、伝統を未来へ橋渡しをする記念館として整備する改修プロジェクトである。景観重要建造物としての外観を維持し、オリジナルを極力残しながら、次の100 年を見据えた耐久性向上が目標となった。これらに加え、什器に幾何学模様を採用するなど、照明や内装デザインにおいても既存建物の意匠との調和を図り、記念館としての重厚さを持たせる工夫を行った。
DATA
建築主 | 東リ株式会社 |
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所在地 | 兵庫県伊丹市 |
設計 | 意匠:三好陽介 構造:神子河澄 設備:大岩大志 |
構造・規模 | 延床面積:198.30 ㎡ 構造:木造 規模:地上 2 階 |
竣工年月 | 2019年2月 撮影:㈱写真通信 |