- 2020
- マンション・集合住宅
益城町営住宅 広崎第2団地 災害公営住宅
OUTLINE
開かれ、つながる、まちの縁側団地
2016年の熊本地震で住まいを失った方のために、熊本県益城町において、本件である広安西A 工区、広安西 B 工区、馬水地区、安永地区の計4工区の災害公営住宅建設が急務となった。「まちにひらき、まちをつなぎ、まちをまもる“地域の縁がわ団地”」をコンセプトとし、平時における見守りや地域交流の場の創出を図った。建物配置は約1ヘクタールの敷地に北棟・南棟・集会所を配置。戸数は2棟で78 戸を確保し、良好な室外環境の確保にも努めた。
SOLUTION
社会との約束
「まちをまもる住まい」として、団地内をつなぐコミュニティ軸の整備や歩者分離した外構計画など、安全・安心に配慮している。さらに、周辺地域に開放した広場、かまどベンチ、集会所の備蓄倉庫などを設置し、災害時の安全確保・早期回復を想定している。
お客様との約束
「まちにひらく住まい」として、人通りの多い動線に沿って広場や集会所を設置し、周辺地域とのコミュニティ形成を図っている。また、高低差対策としてのスロープ、車寄せからエントランスまで雨に濡れずアクセス可能なキャノピー等、高齢者に配慮したユニバーサルデザインを採用した。
「まちをつなぐ住まい」としては、高齢者や車椅子対応住戸、ペット共生棟など、多様な世帯を受け入れる計画となっている。エレベーターホールのベンチやコミュニティ花壇など、各所にコミュニティが形成されやすいスポットを配している。
DATA
建築主 | 独立行政法人都市再生機構 |
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所在地 | 熊本県益城郡 |
設計 | 意匠:井上和彦、樋口展寛 構造:宮久保秀樹 設備:冨上祐輔 |
構造・規模 | 延床面積:5,824.80㎡ 構造:鉄筋コンクリート造(集会所:木造) 規模:地上5階(集会所:地上1階) |
竣工年月 | 2020年3月 撮影:HIRAOCAMERA&STUDIO |