- 2014
- マンション・集合住宅
多賀城桜木地区災害公営住宅
OUTLINE
多世代の共生を目指す、災害公営住宅
宮城県多賀城市桜木地区に建設された災害公営住宅である。東日本大震災により被災した住民のための住居、コミュニティ再生を目的とするみんなのリビング・集会所、高齢者の孤立を防ぐための高齢者生活相談所、多世代の交流を生み出す保育所を備えている。
SOLUTION
社会との約束
被災の教訓から1階部分は駐車場、駐輪場、倉庫など非住居の用途を配置し、2階以上に住戸を配置。津波避難ビルとしての機能も持ち、各棟妻側の屋外階段から防災倉庫が設置された屋上まで避難し、安全が確認できるまで滞在できる構造となっている。3面が道路に接し、公営住宅の性質上敷地内へのアクセスが限定されないこともあり、多様な人の動きと避難経路を生み出している。建物はアースカラーを基調とし、ポイントカラーとして多賀城市の花の色などを用いることで、地域の人々に親しまれるファサードとした。
DATA
建築主 | 独立行政法人都市再生機構 |
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所在地 | 宮城県多賀城市 |
設計 | 意匠・造園:三好陽介・三村和生・西條公晴 構造:村上雅子・片岡隆広 設備:生方修・川人洋美 |
構造・規模 | 延床面積:15,166.07㎡ 構造:鉄筋コンクリート造 規模:地上8階・塔屋1階 |
竣工年月 | 2014年10月 撮影:GlassEye Inc./海老原一己 |