- 2015
- 教育・研究・文化施設
鴻池組技術研究所 音響実験棟
OUTLINE
多様な音環境ニーズに応える音響実験棟
「無響実験」「残響実験」「箱型実験」の3タイプの音響実験機能を備えた鴻池組の研究実験所施設である。外部の音や振動の侵入を抑え、内部の床・壁・天井を吸音材で仕上げた無響実験装置、コンクリートで床・壁・天井を反射性に仕上げ、不整形に造られた残響実験装置、集合住宅を模した箱型実験装置を用いることで、多様な音響実験を可能とした。
SOLUTION
社会との約束
早稲田大学曽田研究室との共同研究(2015年)により技術開発中のすべり基礎構造の実用化に向けた実証実験として箱型実験装置の底部に、すべり基礎構造を採用した。大地震発生時は基礎にすべりを生じさせ、最大加速度を半分程度まで低減することが可能になる。技術的な課題はあるが、今後、中小規模の建物を中心に、多くの需要が見込まれる構造である。
環境との約束
環境配慮のため、卓越風の向きや太陽光発電パネルの発電効率を考慮した建物配置・形状とした。
DATA
建築主 | 株式会社鴻池組 |
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所在地 | 茨城県つくば市 |
設計 | 意匠:熊井晴彦 構造:村上雅子・水谷冬樹 設備:林宣夫 |
構造・規模 | 延床面積:337.38㎡ 構造:鉄骨造 規模:地上1階 |
竣工年月 | 2015年12月 撮影:GlassEye Inc./海老原一己 |