- 2018
- 生産・物流施設
株式会社椿本チエイン埼玉工場
OUTLINE
展示場を併設した、“魅せる工場”
埼玉県飯能市の椿本チエイン埼玉工場内にあるマテハン工場の建替工事である。マテハン事業部では、自動仕分システムやコンベヤなどの搬送システムを、顧客の要望に応じて製作している。創業100周年を機に新たなスタートを切った同社の“魅せる開発工場”というコンセプトを基に、①来客者を迎えるにふさわしいエントランス ②様々な製品の展示に対応した展示場 ③製作工程が見学しやすい工場エリアの実現を目指した。
また、正門近くのマテハン工場建替に併せ正門周りの改修工事も同時に実施した。人・車・自転車・バイクの動線が集中し、安全性に課題を抱えていた正門周りの空間について、正門だけでなく警備棟や周囲の緑地を含めて一体的に見直すことで、歩車道を分離した安全な動線計画を実現した。
SOLUTION
環境との約束
工場部と警備棟の屋根に太陽光発電パネルを設置。事務所部分の屋根には屋上緑化を配した。外壁ALCパネルには遮熱塗料を施し、全館空調を行う工場エリアの空調ランニングコストの削減に配慮した。
お客様との約束
正門近くの北西部にPR性の高いガラス張りの展示場を配置、展示場に隣接してエントランスを配した。工場エリアは南側にまとめて確保し、様々な大きさの製品製作が可能となる大空間を、ブレースのないラーメン構造で実現した。北側構内道路沿いの立面は、展示場・エントランス・事務所エリアの構成を表現している。
また、正門周りの改修では、門塀の改修だけでなく、警備棟の建替、来客応接のために改修された技術センターの車寄せ庇・正門近くのタクシー待合所の新設を併せて実施した。マテハン工場と併せ、シャープで洗練されたエントランス空間の実現を目指した。
DATA
建築主 | 株式会社椿本チエイン |
---|---|
所在地 | 埼玉県飯能市 |
設計 | 意匠:熊井晴彦 構造:新藏良太 設備:大原達朗・佐々木勇輝 |
構造・規模 | 延床面積:8,973.66㎡(マテハン工場)・318.18㎡(正門周り改修) 構造:鉄骨造 規模:地上2階(マテハン工場)・地上1階(正門周り改修) |
竣工年月 | 2018年3月 撮影:GlassEye Inc./海老原一己 |