- 2020
- その他
双葉町減容化施設(その2業務)
OUTLINE
日本最大級のスライド工法を採用
2011年の東日本大震災で発生した放射性物質を含む廃棄物の減容化施設である。災害廃棄物の焼却施設、焼却灰から放射性物質を含まない生成物を生成する灰処理施設の2施設で構成されている。
当社は、JFE・前田特定業務共同企業体、前田建設工業様の1次下請として建物の設計施工に参画した。
SOLUTION
社会との約束
応急仮設建築物として約2年で実施設計から工事完了という厳しい工期に応じるため、スライド工法を採用。
スライド工法とは、建物内に柱を設けない大空間をトラス鉄骨で形成し、プラント機器設置後にトラス鉄骨をスライドさせてプラント機器全体を覆う工法である。
幅70m・高さ45mのトラス建物がスライドレールの上を音もなくゆっくり動いていく様は圧巻であった。日本では他に類を見ない工法で工期内に完成させることができた。
DATA
建築主 | 環境省福島地方環境事務所(前田建設工業) |
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所在地 | 福島県双葉郡 |
設計 | 意匠:佐藤仁紀・熊井晴彦 構造:村上雅子・伊藤卓・福田惇・水谷冬樹・鹿島哲哉 設備:林宣夫 |
構造・規模 | 延床面積:37,917.56㎡ 構造:鉄骨造(在来工法・スライド工法・システム建築) 規模:地上5階 |
竣工年月 | 2020年3月 撮影:㈱エスエス |