- 2014
- 教育・研究・文化施設
日本福祉大学東海キャンパス
OUTLINE
東海市の再開発事業と一体に整備された
キャンパス
東海キャンパスは学園創立60周年記念事業の一環として建設され、美浜・半田・名古屋に続く4つ目のキャンパスとして2015年4月にオープンした。立地は名鉄太田川駅西口から徒歩5分。美浜から経済学部と国際福祉開発学部を移転、看護学部を含めて3学部体制のキャンパスである。
SOLUTION
社会との約束
駅から遊歩道、隣接する都市計画公園を通って、直接エントランスへとつながる、東海市の再開発事業と一体に整備されたキャンパス。内装は障がいのある方への配慮を第一とし、学生が利用する扉はすべて引き戸で点字シール貼りとした。また、床・壁・扉が判断しやすいよう、それぞれにコントラストをつけている。
環境との約束
地震災害対策として柱頭免震構造を採用。免震層は地下駐車場として利用している。さらに、津波などによる浸水に配慮し、地盤面を周辺より2m程度かさ上げし、1階をTP+4.0に設定。東側の公園も盛土で建物高さに調整している。
お客様との約束
バリアフリー法に基づく容積率緩和の認定を受け、駐車場を含め20,000㎡以上の面積を確保した。建物外観は重厚感のあるコンクリート化粧打ち放し、アスロックルーバー、アルミカーテンウォールで構成した。特にアスロックルーバーは直射日光の遮蔽や将来のメンテナンスバルコニーとしても機能する。また、工期短縮のため鉄骨造主体で必要部分のみ鉄骨鉄筋コンクリート造とする構造とし、バルコニーと小梁にハーフPC(プレキャスト)、床も鉄筋組み込みデッキを採用。さらに長スパン部分の床振動対策としてTMD(Tuned Mass Damper)を設置した。
DATA
建築主 | 学校法人日本福祉大学 |
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所在地 | 愛知県東海市 |
設計 | PM:加田文郷 意匠:笹部薫・大須賀悠・富森章雄 構造:関谷英一・向後智弘 設備:川原淳一・山田貴之 |
構造・規模 | 延床面積:20,069.42㎡ 容積率床:15,176.56㎡(バリアフリー緩和:1,590.78㎡) 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造(免震構造) 規模:本体棟:地上6階・地下1階、付属棟・地上1階 |
竣工年月 | 2014年12月 撮影:鴻池組 / (株)エスエス(◆つき) |