- 2020
- 教育・研究・文化施設
摂南大学枚方キャンパス8号館
OUTLINE
地域と共生する大学のシンボル的存在に
摂南大学枚方キャンパスは京都盆地を見下ろす丘陵地にあり、豊かな自然と眺望に恵まれた環境にある。キャンパス内に大阪府唯一となる農学部が新設されるにあたり、講義実習棟である8号館が建設された。
SOLUTION
環境との約束
南面は、ランダムに配置したアルミデザインパンチングパネルと縦ルーバーによるダブルスキンによって多様性を表現。このダブルスキンは隣接する7号館からの視線や日射による熱負荷抑制の機能も果たす。メインエントランスには府内産木材の杉を利用した天井ルーバーを採用。
お客様との約束
建物中心部の中庭「コミュニティプラザ」に面するようにコモンスペースを配置する他、2、3階にはテラスや屋上広場を重層的に設置。様々な集いの場がコミュニティプラザを中心に平面的立体的につながることで、離れた場所でもそれぞれの活動を感じ仲間とつながることができる施設とした。農学部からイメージされる「自然」をキーワードに、外部デザインは自然の「多様性」、内部デザインは自然の「温かさ」をコンセプトに設定。外部デザインは既設校舎の白色基調を継承しつつ、地元の名産である八幡竹の伸びやかさを連想させる縦ルーバーを用いて、これからのキャンパスの新しいファサードを表現した。
DATA
建築主 | 学校法人常翔学園 |
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所在地 | 京都府八幡市 |
設計 | 意匠:奥村朋孝・真弓博行 構造:浅井純、福原哲夫、田中潤 設備:川原淳一 |
構造・規模 | 延床面積:17,818.88㎡ 構造:鉄骨造 規模:地上3階・塔屋1階 |
竣工年月 | 2020年1月 撮影:(株)写真通信 |