当社の地盤改良技術

保有技術の紹介

高度な技術力と豊富な実績による大きな信頼 

当社の取り組み

当社は、軟弱地盤から岩盤までを対象としたさまざまな地盤改良技術を開発・保有し、実工事において多くの実績と成果を残してきました。ここでは、それらのうち代表的な技術について紹介します。上図は、各工法の地質別適用範囲を模式的に示したものです。

軟弱粘性土地盤改良 高真空N&H工法(NETIS KT-990246-A)

鉛直ドレーンを利用することで改良対象地盤の深部まで真空圧が作用し続ける特徴がある、真空圧密工法です。地盤の改良強度、工期短縮、コスト縮減に有利なだけでなく、セメント等の固化材を使用しないことから環境にやさしい工法です。道路や堤防の高盛土、河川改修掘削のり面等の安定化や、掘込み型調整池など の掘削土量削減・基礎地盤強化、浚渫土などの土性改善・減容化に適用されます。真空圧密技術協会の共同開発技術であり、平成17年度土木学会技術開発賞を受賞しました。

砂地盤液状化対策(砕石ドレーン)工法(NETIS KT-980473-A)

砕石等からなるドレーンを砂質地盤中に柱状に打設し、地震時に発生する過剰間隙水圧の上昇を抑制するとともに早期に消散させて液状化を防止する工法です。十勝沖地震等過去3度の巨大地震時の釧路港湾地域(震度6、震度5強)における被災状況より、本工法の液状化防止効果が実証されました。

静的締固め(Geo-KONG)工法(NETIS KT-990271-A)

砂、砕石、再生砕石等の材料を地中に圧入して砂杭(砕石杭)を造成し、地盤を強力に締固める地盤改良工法であり、起振機を使用しないため低騒音・低振動を 特徴とします。騒音や振動が制限される場所(市街地、既設構造物近傍等)での液状化対策や支持力増強等地盤強化に適用されます。大規模地震(レベル2地震)への対応が可能であり、またコンクリート廃材・スラグ等のリサイクル材も使用できます。

岩盤高止水(動的グラウチング)工法(NETIS KT-990360-A)

グラウトの注入圧力を脈動させることで、コスト縮減と改良品質の向上を図った薬液注入工法です。セメント等の粒子系材料では岩盤亀裂中での目詰まりの抑制 が、モルタル・ベントナイト等の高粘性材料では見掛け粘度の低下が、それぞれ期待でき、流動性・浸透性が向上される結果、改良品質の向上や工期短縮が可能となります。石油ガス国家備蓄事業波方基地の水封式岩盤貯槽建設工事において、大々的に適用されました。

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437号(2007年12月01日)